久しぶりの「辛いもの探検隊」です。暑いときこそ辛いもの、と思うのですが、少なくとも外食ではその機会もありませんでした。今回、久しぶりにその機会を得ましたので、幸いな好天でもありましたし、さっそく出掛けました。場所は、赤坂のタイ料理レストラン「hot pepper II」、同行はいつものグラフィックデザイナーN氏です。
バイクがいい味出してます。
場所は、赤坂8丁目、赤坂小学校と赤坂中学校の近くです。急な坂道の入口にある、あまり目立たない佇まいのお店ですが、近隣の方々には人気のようで、お店の中にはお客さんがたくさん、我々が入ろうとしたときにも5, 6人の団体が今まさにお店に入ろうとしていたところでした。
お店の中はあまり広くありません。4つあるテーブルは満席、あとはカウンターに5, 6席くらいです。カウンターにもすでにお客さんがおり、我々はカウンターに座りました。本当はテーブルの方がよいのですが、まぁ贅沢は言ってられません。タイ人と思われるママと、同じくタイ人と思われるコックさんの、2人でやっているようです。
涼しくなったせいか、それとも店の方針なのか、あまり空調は効いておらず、お店の中は蒸し暑いです。ここで辛くて熱いものを食べて大丈夫なのだろうか…？と汗っかきの私は不安になります。でも、ほかのお客さんは皆さん涼しい顔をして食べていますので、もしかするとたいしたことはないのかも知れません。
カウンターには、なぜにパソコンが…？そして酒瓶の数々。これは夜間に供するものでしょう。そして目を引くのはTV放送が流れている液晶テレビ。画面にタテに緑色のスジが入っている…。しかも流れているのはきわどいシーン満載の海外ムービー…。お子様同伴ではこれないね、などと思いながらも視線はそっちに向かいます。情けない。
お冷やが出されますが、グラスは氷入りの大きなものです。そして、メニューをチェック。ランチはすべて850円で、メインの料理にサラダとデザートが付きます。さて何にしようかな、と物色するのですが、気になるのは料理の辛さ。タイ料理と言えば、辛さがひとつのポイントですし、お店の名前も「hot pepper」（赤トウガラシ）です。
ちなみに、このお店は、某R社のクーポン誌であるものが出る以前から存在しているそうで、あっちはパクリと言うことです（んなわけない）。さらに言えば、「II」と言うからにはIがどこかにあるのでしょうが、それがどこにあるかはわかりません。
注文の話に戻りましょう。メインの料理は8種類あるようで、そこにトウガラシのマークが付いています。ないのは普通の辛さ、1コは中辛、2コは激辛になるようです。とは言ってみたものの、トウガラシが2コ付いたものなんてありはしません。せいぜいグリーンカレーとかに1コ付いているくらいでしょうか？そもそも激辛のメニューはないのね、と思いながらも、オプションで辛くしてもらえばいいかな、ということでまずは料理をチョイスします。
私はタイ風焼きそば、N氏は挽肉とピーマンの炒めかけご飯をチョイスしました。カレー類、タイ風チャーハン、タイ風ラーメンも捨てがたいのですが、ここは麺好きと言うことで焼きそばと言ってみました。2人とも、「辛くして下さい」のオプションと、N氏は「大盛り」のオプションを指定しました。
しばらくすると、サラダがやってきます。こういうランチセットのサラダって、何となく適当感の漂うものが多いです。今回もそんな感じかしらと思いましたが、写真の通り、それなりに具のバリエーションもあり、盛り上がった感じのするものです。ゴマ風味？のドレッシングが余計かな、という気はします。
さて、セットを撮りたいので、サラダはそのままにしておき、料理がくるのを待ちます。N氏の方が先に来ました。ムムム、うまそうだ。たっぷりの挽肉に、ピーマンの香りが食欲を誘います。そうです、私はピーマンの香りに弱いのです。青椒肉絲＝あぁイヤです、ピーマン入りの野菜炒め＝もう堪らん、そんな感じです。ところどころにトウガラシの姿がお目見えします。
しばらくすると、私の焼きそばがやってきます。こっちにはピーマンはないようです（ちょっと残念）。香り指数は、こっちは低めでしょう。とするうちに、ママが調味料セットを持ってきてくれました。ナンプラー、トウガラシ入りのビネガー、そして刻みトウガラシです。N氏はさっそくいくつか試してみたようですが、私はまずはデフォルトで味わおうと言うことで、調味料を用いずに突撃しました。
あ、その前に交換の儀式を忘れずに。
かけご飯を（ピーマン付きで）いただきましたが、うん、けっこう辛いです。でもまぁ、中華系とは違った辛さですね。辛いは辛いですけど、どんどんいけそうです。挽肉がいい味を出しています。これはご飯に合いますね。上に目玉焼きとか乗っていたら、さらに楽しめそうですが、こういう料理はどこかにありましたね…。
焼きそばは、もちろん米の麺を用いたもので、けっこうもちもちしたものです。辛味はありますが、それ以前に甘いので、甘辛いという感じですね。レモンが添えてある（どういうわけか絞ってあった？）のですが、ハーブなどを使ってもっと香りを出して欲しかったような気がします。ピーマンのような香りのアクセントもないですしね。その替わりというわけではないですが、エビがぷりぷりで、卵が混ぜ込んであったのがよかったです。
というわけで完食ですが、デザートはタピオカ入りのミルクです。エスニックでは定番という感じはしますが、これはこれで美味しいですね、辛いもののあとには合うような気がします。
食後感。う～ん、何だか物足りないぞ。特に大食いというわけではないのですが、もう1回ランチを食べても大丈夫な感じです。量のせいもあるのかと思いますが、味付けのせいもあるのかな、という気もします。美味しいは美味しいけれど、味の濃さ、香り、辛さなど、どうも物足りないというのが共通の感想でした。これは、私たちの舌が、濃い味付け、刺激の強さに慣れきってしまっているせいかもしれません。
ということで、本格的なものを期待したら、ちょっと物足りない感じですが、美味しくエスニック風のランチを♪という場合には十分納得できるものと思います。ちなみに大盛りにしても料金は変わらなかったそうですが、果たして大盛りだったかも怪しいと言うことなので、これはやはりノーマルと比べてみるしかないようにも見えます。
ここなら職場からそんなに遠くないし、普段のランチから比べれば高いですけど850円ですし、ちょっと普段と違ったものを♪という場合にはいいですね。今度は汁ものとか行ってみましょう。
明日は、N氏によるレポートを掲載します。
余談：お店の名刺をもらいましたが、そこには「II」は付いていません。しかも、表示されているURLに行っても「404 Not Found」です（プロバイダがリムネットなのも泣かせます）。まぁ、地図替わりにする程度に思っておいた方がよさそうですね。