サイトアイコン たまプラ通信

秋の自然環境保全センター(1)―その前に

10月11日体育の日、素晴らしい陽気でしたので、少し足を延ばして「神奈川県立自然環境保全センター」まで行ってきました。三連休の最終日なら、道路も空いているだろうということで、早起きして行ってきましたが収穫はいかに。

で、本題に入る前に、恒例のその前に、です。今回の内容は、ショッキングな写真を含みますので、心臓の悪い方や、柔らかい生き物が苦手な方は、決して先に進まないで下さい。

さて、今日の陽気はどんな感じだったかといいますと、「雨上がり」で「気温が高い」ですね。そう、これは「ヤマビル」君が活性化する絶好の条件だったのです。自然環境保全センターは丹沢の端っこにありますが、ヤマビル問題は以前から深刻であり、ここもご多分に漏れません。

ヤマビルとは、山に住むヒルで、もちろん吸血性です。もともとは、丹沢の奥の方にしか棲息していなかったのが、山が荒れるにつれ鹿や猿、猪、熊が麓に近いあたりまで下りてくるようになり、そいつらにひっついて麓まで勢力を広めてしまった、というのが経緯のようです。

人里に下りてきて畑などを荒らす鹿、熊、猪、猿、こういう構図がここにもあるわけです。

事は簡単ではありませんので、ここでの議論はしません。代わりに、ヤマビルとの闘いでも書ければと思っています。

こいつらは、ふだんは地面の中などに潜っていて、震動や温度、動物の呼気などに惹かれて出てきます。そして、獲物に取り付いて、吸血します。山道で1箇所にじっとして写真など撮っているのは、恰好の餌食です。あっという間に、群がります。

取り付かれる前にも、すでに出てきているこいつらを確認できます。

冒頭の写真は、要するに食塩が詰められたフィルム容器ですが、山道に入る際にはこいつを持参しなければなりません。ヤマビルを見かけたら、「必ず駆除」しなければなりません。それが義務であり、拡散しないための方策であります。

靴などに取り付かれたら、素早く食塩を振りかけます。すると、ぽとっと落ちますので、そこにさらに食塩を乗せます。ナメクジみたいなものですから、塩分には弱いのです。あっという間に、衰弱します。

とにかく素早いのです。塩を振るのが間に合わなければ、まず地面に落とし、そこに塩を振りましょう。ただし逃がしてはなりません、必ず仕留めましょう。そう、あちこちに、闘いの痕跡が。

こんなに塩をばらまいていいのかな、とも思いますが、そうも言ってられないでしょう。ちなみに、センターの方が2人組で、食塩の大きな袋とビニール袋、火バサミ、などを持参して巡回していました。大変です。私も及ばずながら参戦です。

ところで、小瓶とピンセットを持って走り回る中学生とおぼしき女の子、どうやらヒルを集めているようです。2人連れの女の子に先生とおぼしき中年男性、ヒルのスポットを教えてあげましたら大喜び。降ってくるヒル、地面にいるヒル、片っ端から捕まえて小瓶に放り込んでおりました。何でも、自由研究だとか。頑張って下さい。

闘い済んで。これだけ闘志出しまくりで挑んだのに、3箇所やられました。靴を脱いだらいるんですもの、気付きません。歩きっぱなしで立ち止まった記憶もないのに、しっかりと食いつかれているあたり、こいつら何者?と思ってしまいます。

最後は、見たくもない中年男の脚の傷でした。基本的に無害ですが、血が止まりにくいので、さっと洗って消毒し、バンドエイド(バンドエイドは登録商標です)でガードしましょう。

次回は長靴で行こう、と心に誓ったのでした。

モバイルバージョンを終了