仕事がうまくいかないなぁ、と思っている、実際にそんな感じがする、といった人の行動を少し注意して見ていたら、こんな傾向に気付きました。
「守るべきことを守らない、守ろうとしない。」
反対に、仕事が比較的うまく運んでいる、という人の行動を対比して見たら、こんな感じでした。
「守るべきことはきちんと守る、守るように努めている。」
当たり前じゃないか、というような声も聞こえてきそうですが、両者を関連付けて意識している人というのは意外と少ないのではないでしょうか?
当たり前のことをきちんとやっていて、それで成果も伴ってきているのが自然と思っていれば、ここで書かれていることなど何の意味もないと思います。今までどおり、きちんとやっていけばいいだけの話です。
ですが、自分の仕事がうまくいかない原因や理由をいろいろ考えている人でも、それが自らのルール破りに起因していると考える人は少ないのではないかと思っています。
「一生懸命やっているのに、なぜうまくいかないんだろう?」
実際には、一生懸命やっていないし、肝心なところでいろんなルールを破っています。それが原因で成果に結びつかない。
ここで言う「ルール」とは、何も法律や条令などで決められているものばかりではありません。職場のルール、組織のルール、家庭のルール、自らに課したルール、そんなものをすべて含めます。
広く見れば、社会規範、といったものもルールに含まれるでしょう。
朝、決められた時間に職場に来るのもルールですし、次週に企画書を出すことを自分で決めたら、それもルールでしょう。
遅刻は論外ですが、「来週に企画書を出すぞ!」と決めても、予定が狂ったとか忙しかったとか、そんな理由で延期、なんてことで済ませてしまうことがけっこうあるのではないでしょうか?
ひとつひとつは些細でも、こういった積み重ねが大きな事故につながります。また、相手がいれば信頼をなくしていきます。
小さい決まりなら、破ってしまっても心理的な負担は小さいです。だから、次第に無感覚・無抵抗になります。
無感覚と無抵抗が、ルールを破ることへの許容性をどんどん高めていきます。
結果、気が付いたときにはどんでもないことをしでかしていた、というのはちょっと前に頻発した食料品関連の事件を思い起こさせます。
ですからこういう兆候に気付いたら、とにかく小さな決まりを守ることを徹底することにしています。歩行者信号も守る、禁止されている場所で携帯電話を使わない、歩行喫煙はやめる、などというたわいないレベルのものです。
ですが、そういうもんだと思っていると、不思議に何にでもそういう対応になるから不思議です。
(おわり)
今回は、ビジネス啓蒙書風にスピリチュアルな内容を書いてみました。けっこう難しいですね。まだまだです。