私はキリスト教徒ではありませんが、家族持ちだとやっぱりこういう行事には関わるのですよね。ところで今年はどういうわけか、「なぜ日本ではイブの方が盛り上がるのか?」的な話をよく聞きます。というのも、イブはあくまでも前夜であって、本番は今日「25日」だからです。なので欧米では25日には朝から晩までクリスマスで盛り上がる、というわけです。
私の推測ですが、もともとは家族的な行事であったクリスマスを、もっと商売につなげたいと思った人がいるはずです。そこで、前夜に盛り上げることを考えたのではないでしょうか?夜なら、家族というよりは恋人、というようになります。そこで、恋人に高価なプレゼント、豪勢な食事、というような感じで徐々に仕立てられていったのではないでしょうか?
そもそも、日本におけるさまざまな行事は商売と密接に絡み合っているので、本来の意義を失ってしまったものや、強引にこじつけられたものもたくさんあります。バレンタインデーとホワイトデーなどは、その最たるものでしょう。やはり、仕掛ける人がいて、それに乗っかる人がいる、という構図です。
そういう流れから、今年の「なぜイブに?」は、イブはイブで置いておいて、本来の25日にもきっちり消費してもらいましょう、といった意図が感じられずにはいられません。これまでは、売れ残りのケーキが象徴するように、25日はクリスマスの気配がほとんど感じられなくなるのが日本です。ですから、25日もクリスマスなんだよ、ということにすれば商機が続くわけです。
無粋な邪推はやめんか!と言われそうですが、この一年は「表で騒がれていることの背後に隠されたもの」というのが非常に感じられ、目立ったもので、そんな発想ばかりするようになってしまいましたのでご容赦下さい。笑
25日もあとわずか、家族と囲む手作り料理の食卓で、楽しいクリスマスを過ごしましょう。