通勤中に、不意に襲ったふくらはぎの異変。治療もしたし薬ももらったのであとは回復に専念するだけ、なのですが、忘れてはならない、諸手続です。好評「肉が離れる!」の第5回です。
第1回は、こちら。第2回は、こちら。第3回は、こちら。第4回は、こちら。
この連載も長くなりましたので、そろそろまとめに入ろうかと思います。ですがその前に、「労災」関係の手続きについて書いておきましょう。
「労災」は「労働災害」の略ですが、実際には「労働者災害補償保険」のことを指すことが多いようです。「労災」を適用する、などと言いますからね。「労働災害」とは、業務中(通勤中を含む)の災害を言いますから、その間で起きた疾病や怪我などは、基本的に「労災」にて補償されることになります。
この保険は、事業所単位で適用され、労働者が一名でもいれば強制適用となりますので、ほとんどの事業所で有効と思われます(もちろんうちとこも)。
今回、クリニックでの受付の際に、通勤中のものであるか確認されたのも、労災か、健保か、ということを判断するためだったと思われます。間違って健保で処理してしまい、あとで労災に振り替えるというのは非常に面倒なようですので、前もって確認するわけです。
さて、労災の場合のお会計はどのようにすればよいのかということを、クリニックの会計窓口で伺いました。最初、勤務先から書類をもらってなるはやで提出して下さい、みたいな非常にアバウトなことをおっしゃいました。そのへんの知識がまったくない私は不安になり、「どのような書類を?」と食い下がりました。医療事務の女性は怪訝そうな顔をしながら、「16号の3と言えばわかりますよ。」と教えてくれましたので、それで納得して薬局に移動を始めたのです。
薬局では、クリニックと異なり、現金で清算し、あとで労災の手続きをする、という流れになりました。薬局の記事でも書いたのですが、このときの説明がよくわからないもので(私の理解不足?)、クリニックで書類をもらって、あと領収書があれば、みたいなことと理解しましたので、そのまま帰りました。
勤務先に戻り、担当に労災申請の旨を伝えましたところ、書類を1枚渡されました。左肩に、冒頭のように16号の3と書かれています。そうか、これのことかと理解しました。通勤中のものが、3号に分類されるのですね。まぁ、この手の書類を書くのは苦手なのですが、書かないと先に進みませんから、同時に渡されました見本を参考に、書き進めます。
自分の個人情報やクリニックの情報はよいのですが、裏面が困ります。どこでどのように災害に遭ったかというのを書くのですが、見本では駅から勤務先の簡易的な地図が書いてあり、災害に遭った場所が×印でマークしてあります。ところが私の場合は駅構内ですから、地図は書きようがありません。仕方がないので、駅構内の略図を描き、お茶を濁しました。ま、問題ないということです。
書類を仕上げて、クリニックに持参しようかと思ったのですが、そのときはまだ歩行が著しく困難であったため、「なるはやで」という要請を無視する形になるのですが、2日ほど手元で温めさせていただきました。で、比較的季候もよい昼間、クリニックに参上しました。足は、だいぶ回復に向かっています。
まずクリニックへ。窓口に、労災の書類を持ってきた旨伝えますと、書類をざっと眺めましたあと、「はい、受理しました。」ってそれだけですか?はい、これで終わりですと言われてちょっと釈然としなかったのですが、そうそう、薬局のことを聞いておかなければなりません。そう思って尋ねますと、「薬局のことは薬局で。別会社ですので….」ってヲイヲイ、何だか聞いていた話と違うぞ。
まぁ、よく考えればそのとおりなのです。クリニックと薬局は別法人だから、どっちかで済ませた手続きが、もう一方でも有効になるわけないのです。そう思って、一応確認のために薬局に行きますと、案の定、「こちらにも書類が必要です。」ということになりました(このときの受付の方は、先日の方と違います。ガッカリ)。何たること!
ヲイヲイ、勤務先の担当者も、それに気付いてくれよ、二度手間だよ、せっかく足を引きずって来たのに、半分しか用が足せなかったよ、と呪詛の言葉を吐きつつ、諦めて帰路につきました。心なしか、日差しがやけにまぶしいです。「あ~そう言われればそうですね!」って気付いてくれよ…。
ということで、同じ書類をもらって、医療機関名だけを書き換えたほとんど同じ書類を作り、日を改めて薬局に持参しました。前回と同じ受付の方がお出迎え。そういえば、前回も今回も、まったく人がいませんでした。ま、クリニックの診療開始時に合わせているので、まだそこから人が流れてきていないだけなのですけどね。
で、無事手続き終了、返金もしてもらい、帰路につきました。つごう三回、ここに訪れましたが、毎回違った風景で楽しめました。三回目は、妙に不自然な雰囲気のスーツ姿がたくさんいると思いましたら、説明会に来たと思われる学生の集団でした。厳しいとは思いますが、頑張って欲しいものです。
ということで、次回はいよいよ最終回でしょうか。まぁ完治はまだまだ先でしょうが、とりあえず一区切り付けたいと思います。