あまり震災のことは書くまい、と思っていたのですが、他の内容ではどうもうわずった感じになってしまい、書けません(あれは書いたじゃん、という突っ込みはナシ)。ですので、仕事に復帰した2日目のことを、日記として書いておこうかと思いました。
原発については相変わらず危険な状態が続いており不安ですが、避難場所には徐々に外部の手が入り始めて救援物資も届いているようで、完全な部外者である私ですが、少し安堵しております。
2日目は、前日の朝のことがありましたので、早めに起床し、早めに出ようと思っておりました。私の利用する東急田園都市線は、前日とほぼ同様の運行状況と広報されていましたので、同じような混雑を覚悟の上で出掛けました。
ところが、駅で見る人は前日より少なく、ホームの人も少ないようです。逃した電車の様子を見ても前日ほどではありません。次の電車も、比較的空いていて、楽に乗り込むことができました。この旨Twitterでつぶやきましたら、朝6時半ごろは酷かったということ。皆さん、さらなる早出をしたのでしょうか?それよりちょっと遅い時間では、逆に空くという感じになったのでしょうか?
東急電鉄では、他の路線が運転を開始し、大井町線も溝の口までの運転を行ったせいもあるのでしょう。途中の停止もなく、普段よりスムースに港区まで入ることができました。想像するに、時間を分散した、出勤自体を見合わせた(昨日書いたように、無理な出社を控える、というように決めた会社も多いようです)、などが大きいのでしょう。こういうときの追従力はすごいなあ、と感じます。
私鉄各線も運行をしている範囲が広がったせいか、社員がどんどん出社してきます。来れないのは、運休している路線沿いの、ほんの一部の社員のみ。基本的にほとんど揃い、ほぼ通常通りの業務開始となりました。これは、上にも書いたように、出社を見合わせた人、会社自体が休みになってしまったところ(同じビルの上の方の会社がそうでした)、そういったところとのトレードオフになっているのでしょうが…。
ところで、昨日の記事に社内で節電、と書いたのですが、実は私の完全な早とちりで、そんなことは行われていなかったことが判明しました。私が見たら空調は切ってあり、照明のスイッチにも「節電!」みたいな主旨のことが書かれていましたので、てっきり節電励行!みたいな感じになっていたかと思ったのですが、それは私だけだったようです。誰も空調のスイッチを入れず、暑い暑いといいながら皆が「節電」と思って我慢していたのですから、つくづく日本人というのは我慢強いと思います。
こんなことを書いて思い出しましたが、今回の震災を取材した外国人記者が、なぜ暴動が起きないのか不思議だ、日本人の礼節と規律正しさに感動した、みたいなことを海外メディアでしゃべっていたようですが、本当にそう思いますね。東北の方の気質というのもあるのでしょうが(私も東北系)、避難所の方が「まだ瓦礫の下に埋もれている人もいるんだから、我々は我慢しなければ」みたいなことをおっしゃっていました。
ところで、私のお付き合いのある著者の方のブログで、スーパーマーケットの惨状が書かれていました。上では暴動めいたことは起きていないみたいなことを書きましたが、暴動は実は身近なところで起きていたようです。インスタント麺、乾麺など保存が利いてすぐに食べられるもの、乾電池などは店頭から姿を消したようです。近くのスーパーマーケットでは入場制限、やっと入れたら奪い合うように商品をカゴに入れる人、レジは通路を塞ぐほどだったといいます。ガソリンスタンドでも、もはや給油できない状態となっているそうですね。
確かに、停電が予告されていて、いつ地震がやってくるかわからない状態では不安ですが、とりあえず大きな災害に遭わずに済んだところでこのような事態では、何だか被災地の方々に申し訳ないような感じもします。直接的な援助は難しくても、せめて余計な負担はかけない、といったところは心得ておきたいものです。
ちなみに我が家では、非常用に備蓄してある水、ビスケット類、餅、乾麺などでいざというときには食いつなぐことになっています。まぁいつまで保つかわかりませんが…。
今日の日中は、比較的よく業務は回って、自分のことがいろいろできました。それでもちょっとは早めに引き揚げようと8時半ごろにオフィスを出ます。街は、相変わらず暗いのですが、実は私はこの暗さがイヤじゃありません。それどころか、普段は「なんでこんなに明るいのじゃ!」と思うくらいでしたから。保安のための灯りは必要ですが、営業していない店舗の照明など、夜間は不要では?と思っていました。何だか寂しいという人もいますが、やっぱりエネルギーの使い方を考えるいい機会と思います。
この記事を書き始めたところで、今度は静岡県で地震が起きました。私の頭にとっさに浮かんだのは「浜岡原発」のことですが、幸い地震の影響はなかったようです。ここのところ起きていた長野県の地震と今回の地震は、本州上のプレートの境目に関係しているような気がしていますが、どうかこれ以上大きなことが起きないことを祈るばかりです。