JR線はほぼ平常運行なのに、私鉄線は7~8割の運行が続いているのは何でだろう?とか疑問を持っている私です。ところで、横浜市港北区、「小机城址市民の森」の続きです。1回目は市民の森への行き方や紹介に終始しましたが、今回はその後半になります。
このシリーズの記事:はじめての場所へ―小机城址市民の森(1)―森の紹介(1)
唯一、城址であることを示す格式ある標識と思ってよいのではないでしょうか?
小机城址市民の森の紹介:小机城址市民の森 – ザ・公園 – なおさん亭::新館
撮影機材の紹介: パナソニックDMC-TZ10
本丸広場です。この森で、もっとも広い広場でしょう。ビニールシートが敷かれていますが、お花見ではないので念のため。それでも、中止になったお祭りの主宰者の方々が、ささやかな宴会を、と申しましても誰も攻められないと思いますが。
本丸広場にある案内看板です。さほど広くない市民の森ですが、こういう看板が随所にあるので、すごく便利です。
本丸から、空堀を下りる道があります。このあたり、基本的に竹林です。孟宗竹の林は、夏場に来れば涼しげな風を運んでくれそうな雰囲気があります。
空堀を利用した遊歩道は、よく整備されて歩きやすいです。竹の葉のクッションが、よく効いています。
少し歩くと、二の丸広場に上る階段がありますから、上りましょう。二の丸広場は、本丸広場よりちょっと狭いかな?という感じです。テーブルやベンチがあって休憩できます。
二の丸広場には、井楼跡が続いています。井楼(せいろう)とは、遠くの敵を見つけるための物見櫓(やぐら)のことですが、それがここに置かれていたということでしょうか?お城というとどうしても近世の立派なものを連想しますが、小机城は中世の城であり、様子は違っていると思われます。井楼跡では、休憩スペースがきちっとしています。桜の花も咲きかけで、これからが楽しみでした。
井楼跡から本丸広場に向かう方向に、土塁、櫓跡を見ることができます。櫓は遠くを見渡すための場所ですが、今では樹木が茂って物見の役を果たせるとは思えませんでした。
本丸広場に進む道を引き返し、井楼跡から空堀に下りていきますと、祠のあるちょっとした広場に出ます(広場の名前はわかりませんでした)。そこを空堀沿いに歩いて行きますと、森に入ってきた道とは違う道に分岐できます。ここも、入口となり得るので、次に訪れる機会があれば、こちらから上ってもよいでしょう。ただし、かなりの急勾配の坂ですので、ご用心。根古谷広場には、お手洗いがあります。
さて、根古谷広場から市民の森を出てしまいます。そう、まだ訪れていない場所、「富士仙元」があるからです。富士と名の付くからには、眺望のよさそうな場所かもと想像できます。第三京浜のガード下をくぐり、急な階段の登り道でアプローチします。登り切った場所には、桜の木が。
頂上?と思われる場所にはちょっとした広場が。たくさんの草木が植えられています。今なら、ラッパスイセンなど。遠くの山々が見えますが、富士山の姿は見られません。
広場に入ってきたあたりを振り返ると、もこっとした盛り土があります。何だかこの形って富士山に似ている?まさか、これが富士仙元でしょうか?(写真がわかりにくくてすいません)この小山には上ることができます。頂上?には「富士仙元大菩薩」の石碑が。う~ん、菩薩様だったのですね。
富士仙元の周囲は木々が茂っていて、周囲を見渡すというわけにはいきません。小山を下りまして、もときた道を引き返せば、第三京浜と横浜スタジアムの姿が。こうして見ると、けっこう高い場所です。
富士仙元を下りてしまえば、もと来た道を小机駅に引き返します。だいたい、1時間もあればあちこち回れるほどでした。次回、小机城址市民の森での生き物をちょこっと(本当にちょこっと)紹介しますが、この日はこれで終わらないのです。