7月24日、市民の森シリーズの続きです。金沢自然公園の2回目、いってみましょう。
第1回目の記事はこちら:【横浜市民の森めぐり】歩き通しの金沢自然公園(1)―元気な虫たちと花少し(1)
「昆虫の森」は、地元小学校の生徒が横浜市に提案し、昆虫の住み処になりそうな広葉樹を植樹して生まれた人口の森です。
金沢自然公園の案内はこちら:横浜市立金沢自然公園 – 森と公園めぐり – なおさん亭::新館
撮影機材の紹介:キャノンEOS 40D、キヤノンEF100mm F2.8L MACRO IS USM、パナソニックDMC-TZ10
今回は、この「昆虫の森」から氷取沢市民の森へ至るまで、歩いてみます。
上の写真の場所から左手に進みますと、通路がほとんどシダや雑草に覆われたあたりを歩くことになります。いろんな虫が見つかりそうですね。まずはアオドウガネ。おしり付近のフサフサ毛がポイントですね。
アミガサハゴロモ。新治市民の森にもいました。顔を見ると、セミの仲間だとわかりますね。
説明もいらないコカマキリ。幼虫です。
翅の短いフキバッタ。眼の後から出る黒い線がポイントです。
2つの点(星)がポイントのホシハラビロヘリカメムシ。赤味の濃いバージョンのようです。なにげに、黒い部分がマダラです。
今回唯一のお花。とも言えないヤブマオ。近くで見るとけっこうかわいい花が付いています。
昆虫をはぐくむ、というくらいですから、広葉樹がたくさん植えられているのですが、その何本かは木の幹が傷つけられて樹液が出るようにされています。管理側がやったのか、どこかの不届き者がやったのかはわかりませんが、とにかく昆虫が集まってくるのは確かです。カナブン。陣取り合戦のバトルが見物でした。負けた方は飛んで逃げるのですよ。
ヒカゲチョウなどジャノメチョウの仲間も、カナブンと張り合っていました。これは負けて逃げていったヒカゲチョウ。
別の木には、コメツキムシの仲間(アカヒゲヒラタコメツキ)やコクワガタが。
ここで金沢自然公園の巻は終わるのですが、ちょっと不愉快な話をまたします。読みたくない人は、ここで読むのをやめて下さいね。
この昆虫の森にも不届き者が集まるようで、夕方に再びここを通った際、2組の親子連れに出会いました。
1組目は、次々と木の根元をざっと掘り返して、隠れているカブトムシやクワガタムシを探していた親子。お子さんは小学校高学年くらい。お父さんは40代くらいで、虫かご所持。ここでは採集は禁じられている旨告げますと、なぜ?と聞かれましたので、ここは市の管理する公園で、生き物の採集は禁止されていますよ、と説明しました。
あなたはここの管理者か、と聞かれましたので、それは違うが、ルールなのだから、誰が言おうと同じこと、と告げますと、捕まえて帰るけど、どうせ逃がすから、同じことでしょう?と言うので、どこに住んでいらっしゃるのか知らないが、ここからはいなくなります、と説明しました。そもそも、昆虫が住みやすいように子供たちの提案で整備したのに、それを荒らすとは何事か、とも。
しぶしぶその場では諦めるようなことを言っていましたが、お子さんには「ダメだって!」みたいな説明しかできないとは、なんと情けないことでしょうか。あのあとは、私がいなくなったあとで、やはり採集に勤しんだのでしょうね。
2組目は、そのあとに出会った親子です。お子さんは幼稚園児、お父さんは30歳くらい。お子さんの持った虫かごにノコギリクワガタが入っていたので、やっぱり話しかけてしまいました。すると、こっちからはほとんど何も言っていないのに、ここの山じゃなくってずっと向こうの山で採った、だけどほとんど採れなくて歩き損だった、とか逃げるように一人でしゃべり続け、ちょうど向かう方向が同じなのでついていきましたが、結局そのまま駐車場で車に乗り込み、さっと走り去ってしまいました。
こういう人たちに共通するのは、採れない、少ないと文句(言い訳)を言うのですけど、その原因を自分で作っていることには気付いていないのですよね。自分だけが採っているなら大丈夫だと思っているのでしょうけど、そういう人が100人来たらどうなるか、想像できないのでしょうか?
残念なのは、現場の写真をついつい撮り忘れることです。次回にこういうのに遭いましたら、忘れずに現場写真を撮っておかないと。話の臨場感も増すというものです。私が大げさに書いているのではないということもわかっていただけるかと。
ということで,次回は「氷取沢市民の森」に進んでみます。