福澤もろさんと言えば、あの細野晴臣をして、「私の知る限り、唯一のシャーマン音楽家」といわしめた才能の持ち主です。残念ながら、2002年に50歳の若さで心臓病で亡くなっています。
今回紹介する「7:00 AM」は、1980年、福澤さんが30歳になる前の、まだニューミュージック志向が強かったころの作品です。バックにYMOと白鳥英美子さんが参加しています。
iTunesで視聴できます。
iTunes – ミュージック – 福沢もろ「7:00 Am – Single」
私がこの曲を初めて聴いたのは、瀬戸龍介さんのオールナイトニッポンでした。龍介さんの渋い声で何気なく紹介されたこの曲は、その美しいイントロとメロディーライン、そして伸びやかなボーカルで一瞬で私のハートを掴みました。こういうことはたまにあって、他の人が聴いてなんということもない曲でも、異様に気に入ってしまうことがあるのです。
曲そのものは頭の中にありましたが、後にも先にも聴いたのはあの一回だけ…。レコードも手に入らずアルバムにもなっていない、Amazonなどでの取り扱いもない、という状況でしたが、ある日、何気なくAmazonで検索しましたら、なんとMP3ダウンロードできるというではないですか。
もしかしたら…。と思ってiTunes Storeでも探しました。ありました!さっそく視聴。懐かしい、サビの部分だけですが、これこれ、このメロディだよと2曲とも購入しました(シングルなので)。
歌詞の方は…。切ないラブソングといいますか…。昨日の晩に出会った美しく素敵な女性を忘れられない、そんな朝7時の情景と男性の心の内面を歌い上げています。
もう一度会ってみたい、男性の望みは叶えられたのでしょうか?歌の中では、彼女のアドレスをゲットしたことになっでいますが…。
でも、この男性は女性にこれきり会えなかったような気がするのですよ。逢う方法はあるのに、逢えない別の理由、彼女と男性を隔てる何かがあるに違いないのです。
もちろん、そこまで具体的に歌い上げていませんが、そういう男性のイラつきのようなものが伝わってくるのですね。私にはわかります。
なんて、下世話でしたね。B面(当時はレコードでしたからね)は至ってポップです。彼女は虹の星、ですからね。
Amazon MP3ダウンロードで視聴できます。