こんな記事を見つけました。講談社のやっているWebメディア「現代ビジネス」のコラムです。
高速バス事故の「事故の責任」は、あなたにも私にもあるかもしれない。ブラック企業を生み出す「ブラック消費者」という問題
この事故については私も意見を持っていて、当然事故を起こした当事者が最大の責任を負うわけだけれども、こういったことが起きるたびに思うのは、それなりの背景があるのでは、ということです。
そういえば、2005年4月にJR西日本の福知山線で脱線事故が起きた際に、こんなことを書いたのを思い出しました。今に思えば、ずいぶんと尖ったことを書いていたなぁ、と。要は、マスコミの報道方針や過剰報道も、求める人がいるからだ、という主旨なんですね。
これは、とにかく速く、というのが招いた事故でした。
先日書いた、こんな記事も無関係ではないな、と思うわけです。
誰もが、どんどん安く!とにかく安く!を求めているわけではないけれど、どうせなら安い方がよいよね、ということで安いところに飛びつけば、さらに安さを価値として提供してくるところがあるわけで。
コストパフォーマンスを上げるために、サービスを犠牲にしたという例です。この場合はたかが食事でしたが、命が関われば返金しましたでは済みませんよね。医療などにも通じますよね。
どこかの本で、「価格を下げるな、価値を上げろ」という帯のコピーを見かけましたが、こういった現象を減らすには、価格を下げれば価値も下がる、という状況を我々自身が見抜き、忌避するような行動に出るしかないのかも知れませんね。