あの久住昌之氏によるグルメ・エッセイです。私はこういう表紙に弱いのですよね。家飲みが好きな私は、こんな表紙にすでにメロメロです。
あ
この本は、基本的には食べ物と酒をペアにして語るエッセイ集なのですね。のっけは「チャーハン de 焼酎ロック」とか、「かつお de 日本酒」とか。これが「寿司パック de 緑茶割り」まで続きます。これが第一部、家飲みパートですな。21編。
第二部は、通い呑みパート。こっちは6編のみで、「野球オヤジ」からそのまま「通い呑み」まで。ちょっとオマケ感は否めません。
真ん中に特別付録(なぜ真ん中に付録?)。Q.B.B.(ってチーズかい!)(弟の久住卓也氏とのユニット)による短編漫画が。「幼稚なダンディ」「幼稚なOTONA」の2編。
表紙の絵は、この久住卓也氏の手掛けたもので、短パンじゃなかった短編漫画はこのおっさんが全面的にフィーチャーされていると思ってよろしい。ちなみにこのおっさんの帽子を取ると…。
まぁこんなものは(なんて書いちゃ失礼だけど)、だらだらと読むのが正しい。できれば、酒でも飲みながら読むのが正しい。「あ〜そう言われるとそのとおりだよね。」とか頷いたり「そんなわけね〜よ。」とか突っ込んだりして、特に何の当てもなく読むのが正しい。
食べ物エッセイというと東海林さだお氏の「あれも食いたいこれも食いたい」が好きなんですけど、あっちは万人向けのちょっとしっかり目。挿し絵はあっちのほうが上手(うわて)かなぁ。文章のリズム感もあっちのほうが若干上手(うわて)かなぁ。
あっちは風呂に入りながらとか、寝っ転がってとか、電車の中でとか、そういう風に読めるんですけど、こっちは酒を飲みながらでもないと、読めない、そんなダルさがあると書いたら怒られるかな。
ちなみにオビはこう。ん?見覚えのある顔が、と思ったら「孤独のグルメ」の主人公氏ではないですか。そういえば、この作品についても大昔に書きました。
この人、名前があったんですね(ってあるだろ!)。それも「井の頭五郎」って…
。ハンサムな自営業でいい体をしているナイスガイなのに、もったいない。