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【つぶやき】わかりやすさって何だろう?

昼間は暑かったですが、夜は一転冷えてますね。夕方に雨が降ったそうじゃないですか、仕事熱心な私はまったく気付きませんでした。

で、本日出会ったことふたつ。ここから考えたのは、「わかりやすさって何だろう?」ということです。

朝の通勤時、東急田園都市線の上り電車がいつものように遅れました。宮崎台と宮前平の間という、いつもなら詰まらないような場所で詰まっていたので、また何か大きなことが起きたのかな?と思って軽くため息をつき、諦めムードでおりました。

で、車内アナウンスです。女性の車掌さんでしたが、どうも言っていることが要領を得ません。溝の口駅で何か起きたらしいことはわかります。大井町線でお客様対応(!)を行ったので、遅れているということ。

え?でもこっちは田園都市線でしょ?と訝しく思っていましたら、準急待ちをする梶が谷駅で、男性駅員さんによる構内アナウンスがあって、ようやく意味がわかりました。

要は、溝の口駅で大井町線の乗客の救護を行ったため、大井町線が発車見合わせをした。そこで、大井町線を利用する乗客で上りホームが混雑した。その煽りで、乗り換え客の多い田園都市線も遅れているとのことでした。これならわかります。というか、わかりやすい!

別のお話。午前中の大事な会議で、議題に沿って報告を述べる人がいますが、長い時間話しているのに、どういうわけか何を言いたいのかまったく伝わって来ません。ちょっとイラッとして報告者をじっと見ていましたら、同じように思ったのか、別の人が報告し直してくれました。これがわかりやすい。

極めて短時間話しただけなのに、要旨がすっきりと頭に入ってきました。確かに、あ〜だの、う〜だのといったうめきや不必要に丁寧な表現、ちょっととか、少しとか、いろいろとか、やっぱり、とかいった言葉がないとずいぶんスッキリするのです。しかしそれ以外に何かあるはず。

この違いは、要は話にストーリーを意識しているか、だったんです。相手の聞きたいこと、自分が伝えたいことを軸に、前後のストーリー運びを考えているか?電車の例で言えば、お客さんの知りたいのは、自分の乗っている電車が遅れている理由です。ですから、ホーム混雑の煽りを食ったことを伝えなければならない。大井町線で乗客救護を行ったというのは原因ではあるけれど、それだけ言われてもピンと来る人は少ない。ですから、そこをストーリーで埋めてやる必要があるのです。

会議での報告は、結論を先に述べていたということです。参加者は忙しく、長い報告をだらだら聞いている余裕も気持ちもないのです。ですから、話されていることを逐一聞いて、次はどうなるんだろうなんてストーリー展開なんて誰も期待していないんです。最初に結論を述べて、続けてそこに至るロジックを展開すればいいんです。最後になって、「ということで、このプロジェクトは失敗でした。」なんてことになったら怒りますよ。

ということで、私も物書きのはしくれとして、わかりやすい文章を心掛けなければならないなぁと思いを新たにした次第です。整った文章ならいいということはなくて、やはり全体の組み立てが読みやすさ、わかりやすさを左右するものなんですね。精進したいと思います。

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