台風の影響で、雲が多くて突然降られたり、不安定な一日でしたね。
先日、スポーツに絡めて珍しく書いたのですが、またもやスポーツです。日本経済新聞のこの記事。NHK「おはよう日本」でも取り上げていましたのでリアルで観ていましたが、果たして、アンフェアと言えるかどうか。
他のインプットが何もない状況では、「なるほど、そういう戦術か.」と単純に思いました。また、「選手のモチベーションに影響がなければよいが。」というのが2番目です。それ以上の感想はありません。
私は、なでしこに求められている成果は非常に高いレベルのものと思います。そこをクリアするためには、ただ全力を出して突き進むということの他に、勝ち進むための戦略が必要でしょう。
決勝トーナメント進出が決まっていたので、採り得る選択肢が複数あったのです。これはラッキーと思わなければならないと思います。この幸運を、できるだけ次の闘いに活かしたい、と考えるのが普通です。ですから、カナダ対スエーデンのゲーム進行によって、引き分けに持ち込む戦術をとった、そう理解できます。
これによって、8時間に及ぶ移動を行わずに済み、コンディションへの影響を最小限にできた、それはよいことではないでしょうか。選手の中にはそれでも全力を出して勝利し、堂々と決勝トーナメントに上がりたかったと思う選手もいるでしょうが、それで決勝トーナメント1戦敗退、となったら元も子もない。
引き分け狙いのゲーム進行は、相手チームやオーディエンスに対して失礼、という見方もありましょう。しかし、最下位の南アフリカチームは、引き分け狙いのチームも攻められずということなのですから仕方ない。そこを突破されれば日本チームも真剣にならざるを得なかったのでしょうが、そこまでには至らなかったわけです。
よく、会社の社長の役割とは、社員とその家族を守ることだ、と言われますね。そういった観点では、監督が選手のコンディションを優先して、引き分けを選んだのは正しいと言えます。それで、優勝という企業で言えば高収益達成という結果が伴えば、名監督、敏腕社長、ということになるわけです。
道はひとつではない、その途中途中の選択の責任を取れるのはトップただひとりだと思わざるを得ない、と感じたエピソードでした。