ある人に教えられて、イティハーサというコミック作品を知りました。作は水樹和佳子さん。この方、昔は水樹和佳というお名前ではなかったでしたっけ?(間違っていたらすいません)。お話の舞台は日本古代、目に見えぬ神々、正しき亜神と邪悪な威神という目に見える神々を追う、透祜(とおこ)と鷹野(たかや)の物語。
作者が天啓を受けて10年以上の歳月を費やして仕上げたという作品、どのようなものなのか、興味津々です。
新刊でも手に入りますが、もはや手に入りにくいと早合点した私は、文庫本のセットをマーケットプレイスから入手しました。7巻セットで、1,400円でした。もちろん、文庫の新刊が手に入ります(在庫は少ないようですが…)。
イティハーサとは、ヒンドゥー語で歴史を意味するものらしいです。日本の古代に興味のある私にはうってつけの内容で、本当にじっくり読みたい、登場人物のセリフを噛みしめながら、設定を理解しながら読みたい、そんな気持ちにさせる壮大な物語です。
オリジナルは「ぶ~け」連載でしたが、連載打ち切り、その後「ぶ~け」も廃刊。しかしそのあとも描き続け、10年以上をかけて完結したという物語は、まさに「すごい!」の一言。
カバーイラストもさることながら、見事なストーリー展開、魅力的な登場人物、そして何と言っても丁寧に書き込まれた絵。本当に、噛みしめて読むに値する作品です。
日本の古代、神々の話、そんなものに興味のある方は、ぜひ!