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セミの日常的救出作業。

暑いですね!明け方、エアコンを切った部屋が蒸し暑いので外の空気でも入れようかと窓を開けたら、「外の方が蒸し暑い…。」どうりでセミがワンワン鳴いているはずです。まだ5時だぞ~。

ということで、この鳴き声の元凶は我が家の近くにわんさかいるのですが、夜帰宅時によく迷い込んでのそのそしている奴らがいます。そのままだと踏まれてしまうので、救出作業となるわけです。

お~い、そのままだと踏まれてしまうぞ。マンションのエントランスにて。

人というのは案外と足元は気にしていないもので、自分が何かを踏んづけているとか、そういうことにも気付かない人がけっこういるのに驚きました。この間も、コガネムシを踏んづけていたおじさんが、姿勢を変えながら何回も踏み直すので、さすがにコガネムシが不憫になりました。

話を元に戻しますと、冒頭のようにマンションのエントランスなどに迷い込むと、上に上がれるようなところはない(基本的に壁はツルツル)ので、そのまま誰かに踏まれるか、力尽きるかの二択なわけです。

奇跡的に、元来た場所に帰れればいいのですが、たいていの場合はどこかから落っこちてきていたりと、不可逆的なルートをたどってきているわけです。

そんなわけで、私の出番なのです。何せ虫センサー内蔵の眼球なので、セミの幼虫が歩いていれば知らせてくれます(ウソ)。

で、ふん捕まえて、手頃な木の幹にセット。

あとはえっちらおっちら上り(これが意外と速い)、お気に入りの場所で脱皮、羽化となる次第です。

さすがに一部始終を眺めるほど暇ではないので(不審者と思われるので)、翌朝抜け殻を確認し、首尾うまくいったことを喜ぶわけです。

彼らも、成虫になって伴侶を見つけて卵を残せればそれはめでたいことで、これはセミに限った話ではないですけど、その確率は非常に低いものだと聞きました。成虫になっても伴侶を見つける前に捕まったり食われたり死ぬかも知れないし、羽化途中に落ちたり鳥に食われたりするかも知れないし、地上に出てきても踏まれたりで羽化までたどり着けないかも知れないし、そもそも地上に出れないかも知れないし…。

キリがないですが、その掛け算で奇跡的に成虫になれた彼らがワンワン鳴いているわけです。うるさい、気持ち悪いなんていわずに、夏の必需品として受け止めてもらえればうれしいななんて、虫好きとしては思っております。

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