8/15付けの日経朝刊、投資・財務面でグリー(GREE)が前期純利益53%減ということが報じられています。これは前期比ですが、ゲームのトレンドがさらに大きく変わっていることを意味していますね。
ゲーム専用機がダメダメになってこれからはソーシャルゲームだ!というようにいわれて久しいです。これに伴い、任天堂やソニーの業績が大幅に悪化したのは周知のとおりです。
ソーシャルゲームを牽引していたのがこのグリー、DeNA、サイバーエージェントなどですが、ここにも影が差し始めたということです。
もともとソーシャルゲームとはHTML5を中心とした技術で、レアアイテムへの課金システムが客を呼び込んだとして一時期社会問題になりながらもゲーム業界の新たな牽引役を果たしていたのですが、これがさらに役者を変えようというわけです。
じゃ、何が?ということなのですが、「パズドラ」でブレークしたガンホー、時価総額は任天堂を超えたらしいですが、このへんに変わっているようです。
何が違うのか?ですが、ガンホーはアプリとしてスマートフォンに直接ゲームを提供する方式をとりました。HTML5ではなくアプリにするメリットですが、スマホの機種に合わせてアプリ開発をしなければならない反面、ゲーム性が高くパフォーマンスのよいゲームを提供できるようになります。
結局は、ガチャみたいな単純なものは飽きられて、ゲーム性の高さが再び重要視されるようになってきたということでしょう。ユーザはバカじゃないってことです。
個人的には、HTML5やFlashを使ったブラウザー型でも十分にゲーム性の高いものが提供できるのではないか?とは思っています。射幸心を煽るような単純な仕掛けだけで商売が長続きするようなことが長くなかったことに好感が持てます。
とはいえ、パズドラも周囲ではもはや飽きられてきており、このビジネスが非常に難しいものであることは変わらないみたいです。