ちょっと鳴りを潜めてきましたが…。飲食店メニューの偽装問題。コラムニストの小田嶋隆氏のコラムを読んで、なるほどとヒザを打ったので紹介します。最初に会ったときから只者ならぬコラムニストと思っていましたが、やっぱり只者じゃなかったですね。
小田嶋 隆:「偽装」は倫理ではなく思想である | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉:日経BPオールジャンルまとめ読みサイト
氏の言うには、日本人はルールで動くのではなく、周りに合わせて動くということなんです。空気読め、ということですね。そう言われると納得しまくりで、今まで疑問に思っていたことが、こう考えるとすべて氷解します。
でも、皮を剥いて背わたを取る、これで輸入エビが生まれ変わるんだ!というのは噴飯物ですが。でも、そういう理屈が力関係の中で当たり前になる、そういうのはあると思いますね。
帰宅時に、駅から出ると交差点があるのですが、夜間は交通量が少ないので誰も信号なんて守りません。私はそこに立って、信号どおりに行動しようとすると、けっこう一緒に待つ人がいるんです。だけど、だれかが一歩を踏み出すと、赤信号でもどんどん渡り始めます。
ある自然公園で、禁止されている動植物採取をちょっと注意したら、皆やっているよ?と言われました。注意するなら、皆に注意しないと不公平ではないかと。ルールになっているからではなく、他にやっている人がいるのかどうか、というのが基準になっているわけです。
電車の優先席での携帯電話の使用。ルールだからではなく、皆やっているから問題ないんじゃないの?ですよね。
枚挙に挙げればキリがないですが、トップは政治家、末端は身近な同僚など、皆がこうなっていませんか?憲法にそんなこと書いてあるの?とか言ったらおしまいだとか、気付かないでしょうかね、あの人は。