26日の日経夕刊の一面に、「私鉄沿線住みやすい街へ」ということで東急電鉄では地元「たまプラーザ」のことが出ていました。沿線の人口減に対応して、とのことですが、たまプラーザの場合は「駅」「ショッピングモール」「住宅」をすべてつないだことにあります。
たまプラーザ駅は、かつてはこんな駅でした。いかにも私鉄沿線のほのぼのした駅、それでも少しは賑わっている駅、そんな感じでしたね。
今は、こんな感じです。ちょっと古めで、交番が仮設ですけど。
駅の改札を出れば、そこは「たまプラーザテラス」と呼ばれる、巨大なショッピングモール。ノースプラザ、サウスプラザ、リンクプラザと東急SCからなる、それはそれは巨大なショッピングモール。
そしてリンクプラザからは誰でも通行できる公共歩道を通じて、「ドレッセたまプラーザテラス」と呼ばれる分譲マンションに到達します。雨に濡れず、駅と自宅の往復ができます(実際には濡れるのですが。先日の大雪の際は、改札機に雪が積もっていました。笑)。
この分譲マンション、駅に直結しているタイプと、隣り合っているけどいったん公道に出ないとならないタイプで分かれているんですね。それぞれに特徴があり、異なったニーズに微妙に対応しているようすが見て取れます。
こういったことは、沿線にたくさんの土地を持っている鉄道会社がやはり有利で、駅構内のショッピングモールもそうですし、隣接地のマンション建設もそうです。自宅近くに建設中の電鉄系マンションは、駅への到達時間を短くするために、隣接する駐車場(もちろん電鉄系)に専用の通路を設けてバイパスすることになっているようです。
一般の住民はもちろん通行不可で、その駐車場自体も通行不可です。まぁもう何でもありという感じですが、持っている側が強い!というのは変わらないようですね。
沿線人口減といいながら、実は他地域からの流入で逆に増えているような気がするのですが、そのうち下り坂に向かうのでしょうか。そうなったときに、身内重視のツケが回ってこなければいいな、と思う次第です。