私はスーパードライが嫌いだ。というか、嫌いと言えば失礼になるので、飲まなくなった、というべきか。写真での記録はあるので、20年ほど前には飲んでいたような気がする。実家に帰ったら、2リットルのスーパードライを出された記憶もある。でも最近では、スーパードライを出されるとげんなりする。苦手なビールだ。
そんなスーパードライが、プレミアムをリリースした。でもま、しょせんスーパードライだよね?
原材料を確認。麦芽、ホップ、まではいい。米、コーンスターチって、これは普通のスーパードライと変わらんじゃないかい。プレミアムなのにこれじゃ先は見えてるな〜。いくらこだわって作ったといってもな〜。ビールは、材料で決まる部分が大きいんだよ。
値段も確認。地元のIYで確認したら、あのヱビスビールと値段は変わらんのじゃ。パッケージは金色で似ている。でもねぇ、あのヱビスと同じ値段ねぇ…。いくら殻だけ似せてもねぇ。
でもまぁ、文句垂れでもしようがないので、酒飲みのたしなみとして350ml缶を買って飲んでみた。グラスに注ぐと、意外なことに泡が白くない。スーパードライの泡は、これほどないほどに潔白な泡だ。これは期待できるかも知れない、と思った。
風呂上がりの一杯は責任重大だ。その日、もっとも飲みたいビールが1杯目を飾る。その重大な役割を、スーパードライプレミアムが担うのだ。
まず一口。意外と悪くない。ヱビスビールを思わせるコクを感じる。しかし、後味には何も残らない。潔いというと聞こえがよいが、何も残らない。これが、キレという部分だろうか。
好みがあるから、これはダメだという気はないが、同じお金を払うならヱビスビールの方がグッドだ。しかし、エビスでは重いという人が多数だろうから、そういう人にはスーパードライプレミアムはグッドチョイスだ。
サントリーのプレミアムモルツは傾向がかなり違うので、やはりエビスにぶつけてみたものだろう。私はこれからもヱビスビールを飲み続けるが、これは重いよ、だけどコクのあるビールが欲しいんだ、という人にはスーパードライプレミアムはよい選択肢と思う。