一太郎を使っていて気付いた。このワープロソフトには、けっこう昔の電算写植時代の用語が使われている、と。たとえば縦中横。いったい、何のことかと思われるだろう。まずは、字面で想像して。
縦書きの文章に、数字を入れると、上の画像のように数字が寝てしまうわけだ。これって見にくいね。なので、文字を寝かせるということが考えられた。
縦組の中に横組みがあるから、「縦中横」というわけだ。数字じゃなくて、英単語でも同じだ。意味がわかればなんてことないんですが、これってけっこうすごいことだ。
縦書きは東アジア独特のものだが、そこに横書きという文化を持ち込み、融合しようというのが縦中横だ。考え方はシンプルだが、ある意味画期的だ。
ブログ主は、本を書いたり、本を作ったり、電算写植のプログラムを作ったりしてきたので、日本語の組み方には敏感なのだ。Wordなんかで、間違った意味でこういった言葉が使われているのを苦々しく思ってきたが、そういうのはやはり日本人の手で是正していかねばなるまい。
インターネットだ、Unicodeだという中でも、日本語の文化というのを忘れずにいたいものだ。