産経新聞によると、2年ほど前からジャポニカ学習帳の表紙から昆虫が消えているとか…。むむむ、昆虫好きのブログ主としてはゆゆしき事態だ。ジャポニカ学習帳と言えば、キレイな写真の表紙とミニ百科事典の内容が売りの、小学生向けのノートだったはずだ。それがなぜ、このようなことになってしまったのか…。
聞けば、若い教師や母親から、「気持ち悪い」と苦情が来たとか。
「気持ち悪い」
何という端的な表現だろうか?確かに、鮮やかな色彩はともかく、節のある足、蛇腹のような胴体、長い触角など、馴染みがなければ不気味と思ってしまってもしかたないだろう。自分の馴染みのないものが表紙にいる、そんなものを持ちたくないし、持たせたくないという心理だと理解できる。
しかし、学習ノートは他にもあるし、ジャポニカ学習帳を選ばなければいいだけの話のような気もする。とすると、苦情に配慮したというよりは、そういった見方が拡がって売上が落ちるのを懸念したショウワノートの、苦渋の選択といった方が正しいと思う。
まぁ昆虫に馴染みのない世代が親や教師になり、世代が変わっていくとこういう傾向が加速するのは仕方ないことだろう。別に虫に親しまなくても生きていけるし、むしろ近代的な生活にはじゃまな存在であることが多い。だがエビやカニだって、見た目はそうとうアレだ。昆虫との共通項は実に多い。が、食べたら美味しいし、子供の頃からエビだカニだと叩き込まれているから、特に違和感がないだけだろう。
昆虫好きでも、排除されたら悲しいが、とはいっても何が何でも載せてほしいわけじゃない。このあたりが非常に微妙なところだ。