ただの消火栓なんだけどね。ずらっと並んでいるのを初めて見たとき、「すわ、宇宙人来襲か?」とマジで思ったよ。ほんと、マジでだって。なんで誰も気づかないのかと思ったよ。だって、宇宙人なんだぜ?
こいつら、普段はこうやって消火栓のふりをしているんだ。だが有事の際には、足を生やして歩き始めるに違いないんだ。よく見たら、腕のようなものも付いているじゃないか…。
目と思われる場所にあるカバーを外してみたいという衝動が抑えられない。でも外してしまったら、絶対後悔する。なぜって、向こうもこっちを見ているに違いないからさ。
明日の朝、脇を通ったら彼らがいなかった、なんてことはないよなぁ。というか、さっきから外がガチャガチャうるさいんだが…。