Photoshop Elementsで画像を別名保存しようとしたとき、「複製を保存」オプションに自動的にチェックが入っていて、ファイル名の最後に「のコピー」と付いてしまっているときがあり、イヤではないですか? チェックを外してしまえば済む話なのですが、毎度毎度のことだと、やっぱり面倒です。
そこで、どうやったらこのオプションに自動的にチェックが入らないようにできるのか、探ってみました。
そういえば、このことについて書いた投稿はこちらです。
Photoshop Elementsで別名保存するときに「複製を保存」オプションが有効になる理由とは?
身近なDTPな人に聞いてみると、「レイヤーがナンタラカンタラ」ということでしたので、レイヤーに注目してみました。
まず、PNG形式(スクリーンショットをMacで撮ると、この形式)をPhotoshop Elementに読み込ませると、レイヤーパレットの表示が「レイヤー0」となっています。この時点で画像を保存しようとすると、「複製を保存」オプションが有効になっています。
そこで、[レイヤー]メニューから[画像を統合]を選ぶと、レイヤーパレットの表示が「背景」に変わります。この時点で画像を保存しようとすると、「複製を保存」オプションは無効になっています。
PNGはちょっと置いておいて、JPEGではどうでしょうか? JPEGでは、読み込ませた直後からレイヤーパレットの表示は「背景」になっています。そのまま画像を保存すると、「複製を保存」オプションは無効になっています。なんの問題もありません。
しかし、JPEGでも、範囲指定してコピー&ペーストなどの編集操作を行うと新しいレイヤーが作成されます。この時点で画像を別名保存しようとすると、形式がJPEGでなくPSD(Photoshop独自形式)になり、強引にJPEGに変更すると、「複製を保存」が強制となり変更できません。
JPEGの場合も、[レイヤー]メニューから[画像を統合]してやれば、別名保存でJPEG保存のままになり、「複製を保存」のチェックも外れます。
ちなみに、BMPでも同じでした。PNGでは透過色設定などもあり、たとえばMacのスクリーンショットのようにウインドウ周辺部がシャドウになっているとき、透明な箇所とそうでない箇所が混在するので、背景ではなくレイヤ−0として置かれるのだと思います。
まとめると、こんな感じでしょうか?
- BMP, PNG, JPEGなどの画像形式(Photoshop以外の形式?)では、レイヤー構成が「背景」のみでないと「複製を保存」にチェックが入る。
- 透過色設定があるPNGなどの場合にはレイヤー構成が「レイヤー0」となり「複製を保存」にチェックが入る。
- 編集によってレイヤーが複数になると、保存形式がPSD(Photoshop)となり、他の形式に変えると「複製を保存」が強制になる。
- いずれの場合も画像を統合して「背景」のみにしてやれば、1.のとおり「複製を保存」にはチェックが入らなくなる。
要は、一枚板の画像ならばとにかく保存前にレイヤー統合をしてしまえ、ということでしょうか。この処理にはショートカットキーがないようなので、ワンアクション入るというのは変わらないようですね。
最後になりますが、スクリーンショットのようなPNGでは、レイヤー統合をしない方がいいようです。統合すると、透過した背景のカラーが「真っ白」になってしまい、白以外の場所に置くと妙な感じになります。なので、面倒でも保存時に「複製を保存」オプションを外し、透過色設定が生きた状態のまま保存した方がよさそうです。
いろいろ面倒な話ではありますが、考えた末の処理方針という気がしてきて、これはこれで受け入れようかと思いましたが、皆さんはいかがでしょうか?
Adobe Photoshop Elements 13 Windows/Macintosh版 新品価格 |