一太郎のプレミアム版には、毎回、特典フォントが付属してきます。私などは、これを目当てに毎年バージョンアップしている!と言っても過言ではないでしょう。
一太郎2016では、モトヤフォントが搭載されています。モトヤといえば、知る人ぞ知る印刷機器メーカー。昔は、電子組版ソフトなども開発していて、私も何枚か当時の名刺を保有しております。そのモトヤの作製した高品位フォントが、なんと10フォントも!付いてくるのです。
モトヤフォントの特長を言うと、けっこうキャラが立ったフォント、となるでしょうか? その分、好みは分かれそうです。特に、アポロ、シーダ、マルベリなどは使う人と使う場所を選ぶというか。
反面、明朝、ゴシックは無難に使えそうです。ビジネス文書ではあまり出番がないかも知れませんが、新聞書体も明朝、ゴシックと揃っています。ボディの大きなフォントが欲しいという場合には、新聞書体もいいかも。
これまでの特典フォントを追ってみると、モリサワの新ゴ、大日本スクリーンのヒラギノ、大日本印刷の秀英体フォント、字游工房の游書体と、なかなか力が入っているのですが、個人的にやっぱり使いやすいと思うのは、ヒラギノシリーズですね。ヒラギノは、Mac OS XやiOSの標準フォントですし、見慣れているせいもあって、ビジネス文書などに使ってもまったく違和感がありません。
しかも、一太郎2015で追加されたヒラギノUD(Universal Design)フォントは、欧文や数字も読みやすく、かなり使い勝手はよいです。
アレ? モトヤフォントを紹介するはずが、いつの間にかヒラギノフォントを賞賛するコーナーに…。でも、Windows標準のフォント(MS明朝など)やMicrosoft Officeについてくるフォント(HGSフォントなど)はやっぱりイマイチなので、これらの高品位フォントを使いこなしてビジネス文書のグレードを上げるのは、検討の価値がありますぞ。