今やっている仕事で、いろんな会社から許可を得たり素材を取り寄せたりする作業を行っています。
2桁にもなる数の会社と連絡を取り合っていると、いろんな性格の会社があるなぁと思います。
会社は法人というくらいですから、人格はあってしかるべきですよね。
そして性格も。
とにかくファーストコンタクトすら非常に困難な会社。HPには問い合わせ窓口すらない、仕方なく代表電話にかけると取り次いでくれますが、来るはずの担当からの折り返しの電話がまったく来ないという状況。超有名メーカーで末端消費者にも近い会社ですが、門前払いにも近いってどうなの?と思います。
問い合わせ窓口はあって、そこにメールすると自動返信は来るけど、その先にまったく進まない会社。間を置いて宛先や内容を変えてみても同じ。これは窓口のディスパッチャーに問題があるのか、死ぬほど忙しいのか、対応したくないものはスルーするのか…。これもほぼ門前払いに近いですが、話だけは聞いてやる!程度でしょうか。
許可出しや素材提供が完全にシステム化されている会社。あらかじめ条件が示されていて、その条件下でなら申請すれば基本的に許可され、素材もダウンロードできるというもの。これは楽です。昔、某カメラメーカーとやり取りしたときもそうでしたが、システムを作ってメンテナンスするという面倒はありますが、動き出してしまえばお互いにとって非常に楽なしくみかな、と。物事を合理的に考えているのでしょうね。
連絡すると担当者から返事が来て、何回かのやり取りでOKが出て素材の提供も受けられる。これが普通というかスタンダードですね。中には紙の書類のやり取りも必要で多少面倒ではありますが、プロトコルに沿ってやっているという安心感はありますね。普通にしっかりしているという感じです。
担当者から返事が来て、検討しますといってそのまま放置の会社。どうなりました?と聞いても梨の礫ということが多いです。とるに足らない案件とみたのか、忙しくてそれどころではないのか。ダメならダメと返事もらえればこっちも気持ちを早く切り替えられるのに、とちょっとイライラする対応です。
前例がないからと、決められない会社。前例がないならないで、NGと言ってくれれば気持ちを切り替えられるのですが、ずるずると引っ張ってなかなか結論を出してくれません。もしかしたら真剣に議論してくれているのかも知れませんのであまり辛辣なことはいいたくはないですが、会社の決裁機構に何か問題でもあるのかな?と思ってしまいます。
いったんはOKしても、いややっぱりダメ!とちゃぶ台返しする会社。え?そんなこといきなり言われても…という感じなんですが、決して教えてはくれない、先方には先方の事情があるようです。ルールがあるようでないのかなとか、ある役職の人の気分で決まってしまうところもあるのかな、と勘ぐりたくもなります。
ということで、半分悪口のようになってしまった感もありますが、社名は出さないので許してください。
会社も結局は人の集まりなので、えらい人の性格がそのまま表に出てきたり、長年の間に似たような人が集まってその人達の性格そのものになったり、いろいろあると思います。30年間同じ会社に勤めた経験から言うと、こういうのってトップが変わったくらいでは変わりません。長年の間に培われた文化というか、そう言うと聞こえがいいですけど、空気ですよね、空気。
空気が、会社の仕組みを決めたり、社員が行動するときの行動基準になったりしますから侮れません。できるだけ好印象だった会社のカスタマーになりたいなと思った次第です。