暑かった夏ももうそろそろ終わりですね。
個人的にはちょっと寂しいですが、うだるような暑さがようやく落ち着いて、ホッとしている方が多いのではないでしょうか。
夏といえば、朝のウォーキングに出掛けるときなどに見つける昆虫類が、虫好きにとっては楽しみです。
今年も、カブトムシやらクワガタやらタマムシやらを自宅や近所でいろいろ見つけて、うれしそうにFacebookにて報告していたりしましたら、こんなコメントをいただきました。
「緑が多いのですね。」
そうですね。確かに30年前に越してきたときは、あたり中が畑やら緑地という感じでしたが、その後は開発が進んで基本的にはマンションばかりになってしまった印象でした。
しかし、そうするとこのカブトムシやクワガタとか、どっから来るのかしら?
そう思って注意して見ると、実は緑は結構多いのです。
だいたい、以下の4つに分かれます。
- 神社仏閣
- 公園
- 古い家
- 固まった緑地
神社も寺もけっこうありますが、神社は拝殿や参道ギリギリまでマンションとかが建つようになり、寺は緑地を潰して墓地やなんとか会館とかの建造に充てていますね。
公園は結構多いですね。徒歩圏に数箇所はあります。でも公園はキレイに整備されてしまって(?)います。セミはたくさんいますけど、それ以外の昆虫は住みにくそうです。
古い家も多いです。30年前に越してきたときから気付いていましたが、4つくらいの苗字の表札が異様に多いなと思っていました。地主さんでしょうが、樹齢100年?のような木が茂る雑木林のような庭に、蔵もあるようなお屋敷が多いです。
そして固まった緑地です。これは、遠目に見ても鬱蒼としているのがわかるのですが、これって地主さんの持ち物で特に利用していない部分のようです。ほっとけば、相続のときに売却されてマンションやらになってしまうのだろうなと思ってました。
しかし、よく見るとこんな標識があったりするのです。
ちょっと調べてみましたら、横浜市のやっている「緑地保存地区制度」というもののようです。
所有者が申請すれば、10年以上の単位で固定資産税・都市計画税の減免を受けられる他、条件によっては奨励金の交付を受けられたりするそうです。
土地の所有者からすれば、先祖代々の土地を安易に手放したくないし、とはいってすぐには用途もないし、毎年税金は取られるしとなれば、この制度に申し込んで税金の負担を減らしたい!ということはあるでしょう。
しかし、この制度の対象になれば、最低10年間は開発行為ができなくなります。
横浜市は、固定資産税と都市計画税に加えてみどり税というのを徴収しています。これが何に役立っているのかと思っていましたが、こういうところに使われていそうです。
それならそれで、納得できるものです。
放っておけば、相続のときをチャンスとばかりにマンション業者が土地を買い、そこら中がマンションになってしまいますから、こういう制度は続けて欲しいし、地主の方々もぜひ利用し続けて欲しいですね。
ここだけの話ですが、このあたりが開発されたときに、それを実行した東○電鉄にいいようにやられたという感情を持つ方も多いらしく、開発話には簡単に乗らないそうです。
お隣の駅には、駅の目の前に茅葺きのお屋敷と広大な竹林が残っています。春には筍も採れるとか。いろんな考えはあるでしょうが、なくなったら取り返せないものだと思いますね。