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日刊デジクミ(2)―組版とは?

まず、『組版』とは何か?ということから書いていこう。
組版とは、読んで文字のごとく、「版」を「組」むことである。

「版」とは何だろうか?

版について説明するには、印刷の仕組みを若干知らなければならない。
だが、必須というほど大げさなものではない。
印刷の基本は、同じ内容の紙面を、大量に作り出すことである。
このときの、判子の役目を果たすのが「版」である。

あえて説明されなくても、わかると思う。
「版」を作って「刷」るということは何も変わっていない。
変わっているのは、「版」の素材と「刷」り方である。
古くは木版などが使われていただろうが、「組版」ということに関していえば、「活版」と呼ばれるものが原点になるだろう。

「活版」という言葉を知っているかで年がわかるか、というくらい過去の技術になったような気もするが、現在でも使われている多くの組版用語は、「活版」時代のものをベースにしている。
よって、「活版」について知っておくことは、現代でも通じる組版知識を仕入れる上で、有用だと思うのである。

そこで、次回は「活版」について取り上げたい。

日刊デジクミ(1)―まえふり
日刊デジクミ(3)―活版とは?

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