プリンタサーバは、たいていはLANやネットワークのコーナーにある。
プリンタ側のインタフェース、ネットワーク側のインタフェースを確認しながら、機種を絞り込んでいこう。
残念ながら、年末の繁忙期には無線タイプのものは売り切れであった。
目利きが多い証拠である。
仕方ないので、有線タイプのものから選ぶことにする。
もともとプリンタはぶっといパラレルケーブルでPCとつながっていたので、問題ない。
ポイントその1は、電源だ。
プリンタサーバ自体は、非常に小さなものである。
電源を内蔵していることは基本的になく、外部電源、すなわちACアダプタを使うことがほとんどだ。
とすると、できるだけ小型でスマートなアダプタを付属しているものを選びたい。
ポイントその2は、サポートするプロトコル(通信手順)だ。
当家のパソコンはすべてWindowsだから、Windowsで使えるプロトコルをサポートしているのがいい。
というより、これは当たり前のようだ。
しかし、Windowsで使えるプロトコルといっても、いろいろある。
基本的なのはNetBEUIというものだが、これはWindows XPではもはや標準サポートではない。
AppleTalkはMacintoshのためのものなので、これも関係ない。
すると、たいていはTCP/IPというものをサポートすることになっている。
TCP/IPと書かれていたら、それはLPDのことであると思って間違いない。
LPDとは、UNIXの標準印刷プロトコルなので、製品によってはUNIXとか書かれているかもしれない。
ただしLPDをサポートするのは、Windows 2000とXPであるから、これにも注意が必要である。
当家のパソコンは、すべてセーフである。
(製品によってはLPDサポートソフトを付けているものもある)
ポイントその3は、設定手段だ。
まったく何の設定も不要ならいいが、そうもいかないのが普通である。
そこで、プリンタサーバに何らかの設定を行うために、そういうツールが必要になる。
これには大きく分けて、専用のツールが用意されている場合と、Webブラウザを使う場合がある。
前者の場合、そのツールをインストールする必要があるし、たいていそのツールの出来は悪い。
後者の場合には、専用ツールのインストールは不要だが、接続できなくなった場合には最悪プリンタサーバを工場出荷時に戻す必要がある。
このへんは好みだが、個人的にはWebブラウザを使ったものの方がいい。
出来がいいツールがあるなら別だが、経験上、出来がいいなと思ったものはほとんどない。
さて、すべてを満たす製品があればいいが、残念ながら存在しなかった。
そして消去法で選択する際には、設定ツールが専用でもよいということに落ち着く。
エレコムのLD-1PSTL/TXである。
エレコムにはあまりいい印象がなかったが、最近、勤務先で相次いでエレコム製品を導入していることもあり、
(関係ないが)
ものは試しと購入してみることにした。
ただ残念ながら、この製品は製造終了ということで、現在はLD-PS/P1という機種が販売されているのみである。
これはマルチプロトコルではなく、TCP/IP(LPR)のみのサポートである。
Windows 98以降のユーザがほとんどだと思えば、プロトコルを絞ることにも意義がある。
設置や、設定については次回以降にて。