かなり前に組み立てて、ようやく組み立て記も完結したT2-P。
性能はいいのだが、困った悩みがあった。
それは、CPUファンがあまりにやかましいということであった。
このマシンには、ベアボーンキットに付属していたファンを、そのまま使用していた。
その方が相性がいいのでは、という至極単純な理由からだ。
しかし、このファンがやかましい。
CPU温度による回転数制御があるのは今のマシンでは常識だが、
微妙な回転数の上下が乗り物酔いをするかのような感覚を招く。
置き場所が個室ではないだけに、事態は深刻だ。
(使用する当事者は、ヘッドフォンなどをかぶるので関係ないそうだ)
というわけで、思い立って純正のファンに替えてみようかと思った次第である。
純正なら症状は改善されるのか?という素朴な疑問もあったが、何かやってみないと気が済まない質なのである。
さっそく、家族のいない時を狙い(狙う必要もないのだが)、マシンからコード類を引っぺがし、カバーを外し、電源を外し、CPUファンを露出させる。
このCPUファンを外せばいいわけだ、よしよし。
と思ったが、はずし方がわからない…。
金具をそれらしい方向に動かせばフックが外れるはずという安直な見込みでかちゃかちゃと動かすこと10秒ほど。
外れた…。着けるときはあれほど苦労したのに、外れるときは簡単に。
ま、これに限った話じゃねーしと脇に除ける。
そして、純正のファンを取り出す。
正確にはファンじゃなくて、ヒートシンク+ファンだな。
こっちは、ぐっと取り付けしやすそうだ。
ソケットに被せて、脇のフックをはめて、プラスティックのレバーを倒す。
これだけ?
本当にこれだけなの?
あまりのシンプルさに、疑う自分。
しかし、手で掴んで動かすなどして、きちんと装着されていることを確認。
見よ、純正のロゴが輝いておる。
とりあえずそのままで、電源を元に戻し、試験起動してみる。
ファンの音は?前より小さいかな?静かな?
そういわれればそういう気も…。
いちおうファンは回転し、マシンも起動するようなので、CPUに負荷を掛ける何かを動かしてみようとWindowsを起動する。
ログオンの途中で落ちる。
これはまさか…。
BIOSのセットアップ画面を呼び出し、電源管理部を見る。
CPU温度…。100℃?
赤字で表示されている。上に水を入れたビーカーを置いておけば、沸騰する温度だ。
これでは、CPUは自らを守るために寝てしまうのも無理はない。
このまま放置しておくと、温度はどんどん上がり、しまいには落ちる。
しかしね、純正の製品付属ファンなのに、きちんと冷やせないとは?
CPUとヒートシンクの密着に問題があるのだろうか?
ヒートシンクの接着面には、きちんとグリスのようなものが付いていたし、新品だから禿げてしまったいうこともなさそうだ。
もしかしたら接着面がきちんとしていないのかもしれない。
しようがないので、再度ファンを外し、念入りに装着する。
このとき気付いたが、ケース装着のファンの細い電源ケーブルが、ソケットに少し被さっていた。
それをきちんと避けて、再びファンをセットする。
軽く掴んで動かし、がたつきのないことを確認する。
電源ケーブルを接続し、再起動。
BIOSのセットアップ画面で、CPU温度をモニタする。
50度前後で大きく変化することはない。
これなら大丈夫と思い、電源を落とし、ケースのカバーをセットし、ねじ止めして元に戻す。
再び起動し、OSまで起動しても、今度は落ちることはないようだ。
やれやれ、といった感じだが、静かなようでもファンはやかましいな。
そこで、BIOSの設定で、ファンを固定にしてしまう。
あの耳障りな音は、温度に応じたファン回転数の変化からなのだから、思い切って一定にしてしまう。
音は大きいのかもしれないが、そのうち気にならなくなる(ヲイヲイ)。
何だか騙しを食らわせているような気がするが、いいだろう。
そういえば、ファンを変えた意味?
いろいろ学習できたということで、いいでしょう。(^_^)v