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パソコンの時計、狂ってない?(1)

唐突ですが、パソコンには時計が入っています。
最近の時計は得てして正確なものですが、完全という時計はなくて、使っているうちに徐々に時刻が狂ってくきます。
なので、標準電波というものを受信し、一定間隔で自動的に時刻を合わせる、電波時計というものもあり人気です。
パソコンの場合は、ボタン電池などを電源に動き続けますが、自動的に時刻を合わせる電波時計のような仕組みはありませんので、徐々に狂ってきます。
電池が切れると、パソコンを起ち上げるたびにとんでもない昔を刻んでいてびっくりすることがあります。

パソコンの時計が何に使われるかというと、ファイルを作ったり更新したりしたとき、タイムスタンプというものをファイルに記録するときに使われます。
または、メールを送るときに、発信日時というものをメールに記録するのにも使われますし、何時何分になったらウィルスチェックをするとかいうタイミングを知るのにも使われます。
目に見えるものでは、デスクトップに表示される時計も、パソコン内部の時計から日時情報をもらっています。

このようにいろいろな用途のあるパソコンの時計ですが、狂ってしまったときには、何が起きるのでしょうか?

数分のズレならかわいいもの(用途によってはこの数分、いや数秒が致命的なのですが)ですが、数時間、数日となったら簡単には済みません。
また、個人で使っていれば自分だけの問題で済んでも、ネットワークが普通のこの社会では、誰かに迷惑を掛けてしまわないとも限りません。あるいは、自分自身が被害に遭ってしまう、ということも考えられるでしょう。

インターネット上のサーバは、すべてのコンピュータが同じ時刻情報を保持するのが望ましいとされており、そのための仕組みが開発されています。
怪しげな時計管理のコンピュータで、インターネットに参加するのはマナー違反といわれているほどです。

インターネット上のサーバはさておき、少なくとも自分のコンピュータだけは正しい時刻情報を持っているように心掛けましょう。
次回からは、このための具体的な方法について説明することにしてみます。

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