kanaさんから振ってもらったお題を追求してみよう。しじみのみそ汁はとても美味しく、特に大酒を食らった翌朝には染み渡るような感じがするものだが、果たして椀に残ったしじみの身は食べるべきなのであろうか?
結論を言う前に、しじみの効用を見てみよう。「宍道湖畔のしじみの学校」によれば、細かな成分分析は別として、肝臓によい成分(メチオニン、タウリン、ビタミンB12)、風邪や感染症を防ぐ成分(たんぱく質、レクチン)、貧血によい成分(ビタミンB12、鉄分)、あと豊富なミネラルが含まれるとある。そうだなぁ、つくずくあの独特のうま味は、しじみ特有でしみじみとする。酒飲みとしては嬉しい限りだ。
しじみの栄養素は、みそ汁などで煮ることで、汁の中に出てくる。だから、あのようなうまさになるわけだが、栄養のすべてが汁に出てくるわけではなく、身の方にも半分ほど残るようだ。だから、しじみの栄養を完全に摂りたければ、汁をしっかり飲み、身もしっかり食べるのがよろしいらしい。
だがあの小さな貝から身をほじくる作業はかなり面倒なものとも言える。大きめのものならともかく、小さなものばかりだと「あ~もういいや!」となりがちである。だが諦めてはいけない。蟹の足から身をほじくり出す根気と執念があれば、しじみなど訳ないはずだ。
ちなみに私は「時間があるときは食べる派」である。しじみのみそ汁は、たいてい朝に出てくる。朝にしじみの身を突いている時間は…。ごめんよ、しじみちゃん。(←というキャラクタはいなかったか?)