さて、昨日宣言しましたとおり、メニューの操作についてまとめてみます。下の画面で、赤丸で囲まれて、ウィンドウの上部にずらっと並んでいるのが、通称「メニュー」です。押すと下に降りてきますので、「プルダウンメニュー」と呼ぶこともあります。
メニューを開くには、まずマウスでクリックして…、などとしていると記事の趣旨に反しますので、「ファイル(F)」とか書かれている「(F)」に着目しましょう。これは、「ニーモニック(mnemonic)」と呼ばれている、キー操作のための文字です(「ニーモニック」とは、記憶を補助する、とかそういう意味)。このカッコ内の文字(この場合はF)を入力すれば、対応するメニューが開きます。ただし、単に押しただけではダメで、「Alt」キーを押しながら「F」キーなどを押します(このようなアクションを「Alt+F」と書くことにします)。すると、以下のようにメニューが開きます。
ここから項目を選ぶには、さらにマウスでクリックして…、などとしていると記事の趣旨に反しますので、同じく「印刷(P)…」などと書かれている「(P)」に注目しましょう。これもキー操作のためのニーモニックで、この文字を入力すれば対応する項目を選択できます。ここでは、「Alt」キーは必要ありませんが、押しても同じです。つまり、「Alt」キーを押したまま、「F」→「P」とすれば、印刷項目を選択できます。これは意外と重要で、2回目の「Alt」キーはダメ、などとなるとリズムが狂ってしまいます。押したままで先に進めるというのは、大事なことなのです。
さらに、「Alt」キーを押しながら、などというのが苦手な人は、まず「Alt」キーだけ押せばOKです。すると、メニューの左端の項目が黒くひっくり返るはずです。ここで「F」を押せば「ファイル」のメニューが開くきますし、「↓」を押しても同じです。「↓」を押せるくらいだから、「→」「←」「↑」もイケルのでは?と思ったあなたは筋がよろしいですね。「↑」「↓」ではそのままメニューが開き、項目を選ぶことができます。また「←」「→」では、なんと開くメニューが切り替わります。つまり、「Alt」を1回押せば、あとは「←」「→」「↑」「↓」だけで何とかなるのです。これはかなり便利です。こういうふうに操作している場合の機能の実行は、「Enter」です。
開いたメニューは閉じたい場合もあるに違いありません。単に見ただけ、とかいう場合などですね。その場合には、「Esc」を押します。するとメニューが閉じて、黒くひっくり返ったメニュー名だけが残りますので、ここで「Alt」を押せばいいのです。
ここまでの説明で、キーボードによるメニュー操作はほとんど問題ないレベルになるでしょう。では、以下のようなメニューのように右に小さな三角印が表示されている場合にはどうでしょうか?これは、さらに別のメニューがあるという意味なのですが、ここまで読んだ人は、「→」を押せばいいのでは?とすぐに気付くはずです。もちろん、閉じるときは「←」を押せばいいのです。
最後に、「システムメニュー」についても取り上げておきましょう。システムメニューとは、下の画面のように、ウィンドウに対する基本的なオペレーションを実行できるものです。ほとんどのウィンドウで共通になっています(項目には差異がある)ので、操作を覚えれば応用が効きます。システムメニューも、通常のメニューとほぼ同様の操作で呼び出すことができます。「Alt+スペース」または「Shift+スペース」です。開いてしまえば、これまで書いた操作方法と同じです。
次回は、ダイアログボックスの操作についていってみましょう。