待望の、W-ZERO3の到着日である。といっても、注文から3日しか経っていないのだが。FAX送付忘れというチョンボを除けば、約束通り翌日に着いている。これはかなりのハイペースといわざるを得まい。仕事から帰ると、「WILLCOM」のロゴの入った白い箱がリビングに鎮座している。実は翌日から家を数日空けるので、それに同伴させるべく、その日のうちに使用可能な状態に持っていってしまうことにする。この手の充電式の機械は、まずは充電しないと何もできないことがほとんどなので、充電可能な状態にまで持っていってしまうことにする。
箱を空けると、パソコンを購入した場合などにも現れる、「最初にすべきこと」的な大きな紙『はじめにお読みください』が目に付くので、まずはそれを広げる。基本的には、そこに書かれている手順で、パーツ類の装着などを行っていけばいい。まずは、内容物を確認しよう。ある程度作業を進めていって、「あれ?××がない!」なんてことにならないように、最初にひととおり確認しておく。足りないものがあれば、WILLCOMに文句を言おう。こういう状況になったことはないが、多分対応してくれるはずだ。
Step1:本体をビニール袋から取り出す。う、軽い。軽すぎる。こんなんでいいのか?それに、妙にプラスティック感が強くてちゃちい感じがする。サイドのメッキされたボタン類やコネクタ類のフタなんかも、妙に安っぽい感じがする。やっぱ、こんなもん?顧客獲得競争でしのぎを削る携帯電話端末と違って、ニッチ(リッチではない?)な人たち相手だからなぁ。ここでやっておくことは、いろいろ触っていく前に、液晶に保護フィルムを貼り付けることだ。特典で付いてきたWILLCOMロゴ入りフィルムを、慎重に貼り付ける。だが、過去のiPod然り、SH901iS然り、微妙に埃や気泡が入り、完全にうまくいったとは言えない状態。ま、大事に眺め回すだけならともかく、使っている間はそんなに気にならないものさ。
Step2:W-SIMモジュールを装着する。W-SIMモジュールとは、PHS関連の機能を収めたカードのようなものである。PHS本体の機能が、小さく凝縮されていると思えばいいだろう。このように、通信関係の機能を取り外せるようにしておけば、将来PHSの規格が変わってより高速な通信が可能になったときにも、本体は変えずに追従できる。実際、W-OAMと呼ばれる最大408kbpsの通信が可能な規格を使用できる端末が発売されている。このW-SIMモジュールは、本体上部のふたを開けて、そこに装着する。
Step3:バッテリーを装着する。常々思うのだが、軽量化が進んでいる最近のモバイル機では、バッテリーの重量が文字どおり最大のウエイトを占めると思われる。ずっしりと重く、頼りがいがある(何の?)。バッテリーは、本体裏のスライド式のふたを外して装着するのだが、これがうまく外れなくて困る。いや、外れはするのだが、バッテリーの装着後、ふたを元に戻そうと逆方向にスライドさせるのだが、うまい具合に戻ってくれない。最終的にはうまく行ったが、コツがあるようだ。ちなみに、[es]のバッテリーは、WS004SHのものより小型であるが厚みがあり、結果的に容量は一緒ということになっている。小さいからといって、バッテリーのもつ時間まで短くなっては適わないというものだ。
Step4:ここまでやったら、いよいよ充電を開始する。付属のACアダプタは、コンセント差し込み部が折りたためるなど、最近の携帯電話らしくコンパクトだ(WS004SHのACアダプタは、このようにはなっていないらしい。なぜ?)。本体への接続プラグは、単純に電源を供給すればいいのでプラスとマイナスの電極の付いたオーソドックスなものである。ちなみに、底部に1対の電極も出ているので、将来はスタンドも供給されるよう。完全に放電された状態からフル充電させるには、電源を切った状態で3時間半ほどかかるようだ。充電中は、充電ランプがオレンジ色に点灯している。これがグリーンになれば、充電完了だ。ある程度充電が進んだら、その状態で電源を入れ、充電しながら基本的な設定を済ませてしまうことにする。なぜなら、夜も遅く時間がないからである。
Step5:電源ボタンは、一般的な携帯電話と同じように「PWR/HLD」ボタンを長押しするという方式だ。最初に電源を投入すると、文字どおり「起動」する。そう、Windowsが起動するのだ。ただし、最初はペン位置の調整のための画面になる。十時マーク「+」がランダムに出るので、そこを目がけてペンで「タップ」する。そう、ペンの場合はクリックとは呼ばずに、タップと呼ぶ。当たり前で、クリックしていないからだ。付属のスタイラスペンだが、よく見ると先端とボディが違う部品で構成されているようである。このへんのこだわりもSHARPというところだろうか?
Step6:続けて、タイムゾーン(時間帯)を設定する。だんだんとパソコンじみてくる。基本的には、「GMT+9 東京、大阪」のままでよいので、次に進む。すると、W-ZERO3の基本画面である「Today画面」になるが、この時点ではW-ZERO3の時計自体が正しくないので、時計マークのアイコンをタップし、日付と時刻を調整する。設定が終われば、とりあえずW-ZERO3は使い始めることができるようになったということだ。
次は、メールの送受信テスト、通話テストなどを行ってみよう。疲れたので、次回。