「W-ZERO3メール」に不具合が出るようになって、その解決のためにアップデートを行ったというのが、前回の記事である。結果的には解決できなかったわけだが、それぞれ一応の解決を見て、今は正常に使えているので、その過程について備忘録的にまとめておきたいと思う。順番が逆になるが、最初は「メールが送れない」件だ。こちらの方が、下らない原因だったからだ。果たして、どんなふうに下らないのか…。
詳細を書くと、以下のような状況だったのである。
- Aさん宛にかなり前に書いたメールが「下書き」フォルダに保存されていたので、これを事後ながら送ってしまおうかと思い、「送信」フォルダにメールを移動した。
- これに加えて、Aさんから来たメールに返事を書き、上のメールと併せて送信してしまおうとした。
つまり、この2件のメールを送信しようとして、エラーになっているわけである。この問題は、アップデートではまったく改善されない(当たり前のような気もするが)のであった。そこで、あることを試してみる。Aさんに送れないのなら、Bさんはどうだろうか。やってみると、Bさんにもやはり送れないのであった。問題は重大なのか?そこで、いろいろ試してみることにする。
Aさん宛のメールもBさん宛のメールも等しく「送信トレイ」に入れておくと、全部を送信しようとするので、送れない原因がAさん宛のメールにあるのか、Bさん宛のメールにあるのかわからない。なので、問題の切り分けのために、Aさん宛のメールは「下書きフォルダ」に戻し、Bさん宛のメールだけ残し、送信してみる。
……………。
うまく送ることができた。となると、Aさん宛にだけ送れないことになる。いったいどうしたことだろうか?Aさんのアドレスが間違っているのかと思ったが、到着メールに返信しているので、基本的にそれはないはずだし、実際に目視で確認しても間違っているようには見えない。もしかしたらAさん側に問題があるのかも?と思ってPCから送ってみた。問題なく到着するようで、「どうしたの~?」なんて返事も来る。はてどうしたものか?
しばらく試すうちに、エラーメッセージがたまに変わることに気付いた。変わったときのメッセージは、以下のような感じだ。
メールアドレスに間違いがあります。
このメッセージが出たので、Aさんのアドレスをよくチェックしたのだが、もしかしたらということに気が付いた。こちらのアドレスが間違っているのでは?後出しになるが、最近自分のメールアドレスを変更したのだ。おそらくは、以下のような時系列になっているはず。
- 送信できなくて「下書きトレイ」に残っていたメール
- メールアドレスを変更
- 別のメールに返信
つまり、1番目のメールは、送信者が古いメールアドレスになっている可能性が高い。と思って調べてみたら、案の定、そうなっていた。「送信トレイ」にある複数のメールを送ろうとするとき、最初に作ったものから送る仕様になっているらしく、このロジックで行くと最初に送ろうとするのは、アドレス変更前のメールだ。これがひっかっかっていたらしい。このメールを「下書きトレイ」に戻し、2通目だけを送ろうとすると、案の定、うまく送れるのであった。何というつまらない話だろう。自分で書いていて、そう思った。
ということは、差出人を詐称して迷惑メールを出したりすることは基本的にできないということだ。考えてみれば当たり前の話で、そんなことができたらキャリアは大迷惑だし、送られる方は堪ったものでない。定額で使えるメリット活かして、いたずらを試みようとする輩がいてもブロックできるのであろう。
一度作ったメールの「差出人」欄を変更できないのは不便だが(表示はされる)、ここを変更するケースはまれだろうし、おそらくは複数アカウントを使い分ける場合に有効に働くのだろう。
それにしても、WILLCOMにはエラーメッセージはもっと適切なものをお願いしたい、と自分の粗忽を棚に上げて切に思うのである。