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W-ZERO3[es]メールのゴミをお掃除

前回は、「W-ZERO3メール」からメールが送信できない、というトラブルについて書いた。結果的には粗忽者(=私)が原因とわかったのだが、意外と気が付かないトラブルのような気がした。メールアドレスを変えても、「下書きトレイ」や「送信トレイ」にメールをため込んでおかなければいいだけの話だ。なので、極めてニッチなケースと思わざるを得ない。今回は、「受信トレイ」に残る謎のメールを削除し、きれいに掃除したという内容を載せてみる。

この症状は、いつの間にか「受信トレイ」に「差出人不明」「表題なし」「日付が変」といったメールが現れて、開いて中身を見ることもできないし、じゃまだから消そうとしてもまったく消すことができない、移動もできない、下手すると「W-ZERO3メール」が異常終了してしまう、という困ったちゃんである。これを何とかして消さないと「W-ZERO3メール」ライフがエンジョイできないというわけで、今回の調査となった。ちなみに、「メール」(Outlook Mobile)を使うという選択肢もあるが、「W-ZERO3メール」を使い続けてしまうと、こっちを使う気にはとうていなれないのであった。

まずは、情報を探してみることにする。こういうときは、同志がいないかどうかまず調べてみるのが、Web 2.0時代のネット活用法と言えよう。まずは、ブログ記事「[ニ] ニャブログ」を参考にさせていただいた。

リンク:[ニ] ニャブログ: W-Zero3メール修復

こちらの方法は、ダミーで作ったアカウントの「空の」メールデータを、そのままアクティブなアカウントのメールデータにコピーしてしまうものだ。これはPCでもよく使うテクニックで、ファイルシステムを自由に触れる[es]=Windows Mobileならではのものといえよう。ただし、すでにあったメールデータはすべて失われてしまうので、最後の手段といえよう。

次は、ブログ記事「PDA Labs」を参考にさせていただいた。

リンク:PDA Labs: W-ZERO3メール受信トレイ不具合の復旧

こちらの方法は、振り分けを利用するというものだ。「受信トレイ」に適当なダミーのフォルダを作成し、「受信トレイ」にあるメールは基本的に自分宛てのみであるということを利用して、振り分けルールを設定する。そして、「受信トレイ」にあるメールをすべてそのダミーのフォルダに移動し、ダミーのフォルダからは残しておきたいメールのみを、手動で「受信トレイ」に戻す。その後、ダミーのフォルダを削除してしまえば、おかしなメールをフォルダごと「あぼーん」できるわけだ。う~むナイスアイデア!と思ったが、私の手元のおかしなメールにはどうやら宛先も含まれておらず、案の定振り分けを実行しようとしたら「W-ZERO3メール」自体が異常終了してしまった。残念!

こうなったら、メールデータの内部構造に直接タッチするしかない。これこそWindows Mobileを使っている意味があるというものだ。ということで、「W-ZERO3メール」のデータ構造に関して探してみる。そういったことを調べてくれている人は必ずいるもので、以下のサイトが見つかった。

リンク:W-ZERO3メール/データ仕様 – 飴屋(ソフトウェア制作)

データ構造に関する詳しい説明は、このサイトの解説をご覧いただくことにして、私のとった方法を簡単にまとめておく。「受信トレイ」に相当するインデックスデータ(TREEデータと呼ばれている)をテキストエディタで開き、ゴミメールに相当するエントリを削除してしまう。そしてそのまま保存する。もちろん、「W-ZERO3メール」は終了させておく。これだけで、ゴミメールが消え失せた。適当なテキストエディタがない場合には、SDメモリなどを経由してPC側で編集、そして書き戻してもいい。インデックス部のみ削除して、メール本体を残したままでいいかという問題は残るが、私の頭ではメール本体のことまで追うことはできなかった。「W-ZERO3メール」は、比較的凝ったデータ構造をしており、パッと見てどのメールがどこにあるかまではわからないのである。このあたりは、PCのメールの構造の方がずっとシンプルと言えよう。

さて、無事ゴミも削除され、送信エラーも出なくなったので今まで通り使えるようになったわけだが、そもそもどうしてゴミが出てしまうのかまではわからないのである。おそらくは、送信中断、受信中断といった、何かを途中でやめる操作が影響しているとは思われる。かといって強制終了といった乱暴なことはしておらず、プログラム上の操作だけの範囲なので、問題が起きるとすればそれはプログラムの方が悪いような気がするのだが。

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