うーん、映画のタイトルだろうか?違います、古いWindowsで使えた、ディスクドライブの圧縮プログラムのことです。ドライブスペース(Drivespace)を使うと、フロッピーディスク、ハードディスクにかかわらず、実際の容量を越えるサイズのデータを置くことができたので、使っていた人も多いかも知れません。私なんかも、ハードディスクがバカみたいに高価だった時代に、少ないディスク容量を少しでも有効に活用しようと、使っていたものです。圧縮したり展開する分遅くなるのですが、それよりはディスク容量の方が大事という時代でした。
そんなころに作ったMO(光磁気ディスク)が出てきまして、この中身を取り出さなきゃならないということで、大変なことになりました。もちろん、話の筋から言ってドライブスペースで圧縮されているのですが、このドライブスペース、Windows 2000やXPでは使えません。Windows Meまでならどうにかなるらしいですが、今使っている2000/XPではどうしようもないみたいです。いやいやそんなはずはない、互換性にこだわるMicrosoftだから、きっと解決策があるに違いないさ、フリーソフトできっと誰かが作ってくれているさ、そう思ったあなた(私)は甘いようです。「本当に」何もないみたいです。怪しげな手段はあるらしいですが、ちょっと怖くて使えません。少なくとも、Microsoft公式の方法、完結したアプリケーションでの解決は、望めないみたいです。
結局、Windows 98, Windows Meとかがインストールされているマシンを探し出し、そこでドライブスペース圧縮のドライブからデータを読み出し、メモリーカードか別のMOにデータを書き戻し、それを使うしかないみたいです。単純明快な方法ですが、この98/Meマシンを探し出すのが意外と大変です、今となっては。周りを見ても、XPユーザ、せいぜい2000ユーザがほとんどです。Vistaが年明けにも発売されるという今、98/Meを使い続ける人は、よほどの頑固者か、不遇な人でしょう。というわけで、方面に声を掛け、奇跡的に残っていたWindows 98マシンを使い、データの引き出しに成功したわけです。
ただ、ディスクはMOだったので、MOをWindows 98マシンに接続する方が大変だったかも知れません。今のMOドライブはUSBが基本ですから、そのドライブを認識させなければなりません。SCSIのMOを使うとすれば、Windows 98マシンにSCSIカードを指すとか、大変なことになります。どっちがいいか、といえばUSBのMOドライブを使えるようにした方がいいに決まっています。ダメもとで、MOドライブをUSBケーブルでつないでみました。案の定、「新しいデバイスのウィザード」(うろ覚え)が起動しますが、適当なドライバなんてあるはずがありません。結局、メーカーのWebサイトからドライバをダウンロードし、それをインストールして、何とか使えるようになりました。
それにしても、ドライバをインストーラでインストールし、その後にデバイスを装着し、実際にドライバをインストールさせる、というスタイルは何とかなりませんか、「入出力データデバイス」様。ドライバのインストールが終わったのに、必要なのか不要なのかわからないアプリケーションがいつまでもあるというのは気持ち悪いものですね。