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auのCDMA 1X WINを契約する(導入編)

前回は、定額モバイル通信が可能なサービスの検討と、auのCDMA 1X WINの契約まで書いてみた。今回は、実際に導入してみるまでを書いてみる。前回のとおり、購入したデータ通信カードは京セラのW05K、プロバイダはau.NETである。実際、使い始めるのは非常に簡単だ。だが、ポイントを整理しておかないと失敗する。

まず、W05Kを使うためのドライバソフトウェアとして、標準PCMCIAドライバとマルチポートドライバのどちらを使うかということが問題になる。マニュアルには、標準PCMCIAドライバを使う方法、マルチポートドライバを使う方法、と別個に書かれており、どのように使い分けるかという情報はない。唯一あるのが、「ケータイアップデートを使う場合にはマルチポートドライバが必要」との記述だ。「ケータイアップデート」って何だ?どうやら、PCから通信カードのファームウェアをアップデートできる機能のようだ。入れておいて損はないだろうから、この理屈で言えばマルチポートドライバをインストールすることになる。

しかし、マルチポートドライバとは何か?名前からすると、複数のポートを使用できるドライバのようだが、調べても情報が出てこない。おそらくは、W05Kとの通信を複数のポートで行うことでスループットを上げる仕組みのような気もするが、実際にどうだかはわからないのであった。

何も考えずにW05Kを装着してしまうと、通常のドライバインストールの流れで標準PCMCIAドライバがインストールされてしまう。この状態でマルチポートドライバをインストールすると失敗するので、標準PCMCIAドライバを削除する必要がある。マニュアルの手順に沿っていれば、こういうことにはならないはずだが、なんだかよくわからないままに標準PCMCIAドライバでいいや!とか思って始めてしまい、やっぱりこっち!とマルチポートドライバを入れてみる、とかいう場合にはトラブルになる。気を付けたい。

それにしても、何とわかりにくいマニュアルだろうか。携帯電話のマニュアルはあれほど懇切丁寧に作成してあるのに、PC関連部品となるとこの扱いである。まぁ、PCでモバイル通信をやろうというのだから、素人ではないと仮定しているのだろうが。わかっている人にはシンプルでよいかも知れないが、そうでなければしばらく悩むだろう。

カードを差さない状態で、付属のCD-ROMを装着する。すると、Webブラウザを用いたランチャーが起動するので、使用したい環境(私の場合はLet’snote CF-Y7A)に合わせて「PC版セットアップ画面へ」をクリックする。画面が変わるので、「Windows Vista 32ビット版/Windows XP/…)をクリックする。インストーラが起動するので、ごくごく普通のインストールを行う。

インストールが済んだら、W05Kを装着してみる。なお、W05KはCFスロットサイズなので、PCカードスロットに装着するには付属のアダプタをかます必要がある。これが結構でかい。

アダプタ未装着時。

アダプタ未装着時。

W05Kを差すと、自動的に認識されて必要なドライバのインストールが行われる。タスクトレイにインストール中であるバルーンがめまぐるしく出るが、すべて完了したようなら、デバイスマネージャでうまくインストールされたかをチェックする。「ポート(COMとLPT)に通信ポートが追加され、「モデム」に「Kyocera W05K Modem」が追加され、「多機能アダプタ」に「Kyocera W05K WIN DATA CARD」が追加されていればOKだ。

結構はみ出る。装着したままだとかなり邪魔。

W05Kがきちんと使えるようになったら、ネットワーク接続をセットアップする。このあたりは通常のダイヤルアップ接続と同じであるので詳細は省きたい。なお、ダイヤル先の番号、認証用のIDやパスワードは、すべてマニュアルに載っている。なお、Windows Vistaのセットワーク接続ウィザードを使うとここまでで終わってしまうので、マニュアル通りにPPPの設定とDNSサーバの設定を行わなければならない。実は私はいつもの悪い癖で、このへんの設定は端折ってしまったのだ。PPPの設定もデフォルト(LCP拡張、ソフトウェア圧縮あり)だし、DNSサーバも自動取得になっていた。前者はともかく、後者でもきちんと動いていたのはどういう理屈かは不明だが…。

ちなみに気になる通信速度は、高速で有名なFTPサイトで調べたところ、800kbps~900kbpsは出ているようだ。WILLCOMの64kbpsに比べれば十分であるが、公称の3.1Mbpsにははるかに及ばない。ベストエフォート型だし、電波状況にもよるから何とも言えないが、それでも従来よりははるかに速くなった。携帯電話のサービスエリアなら、速度は落ちるがどこでも使えるので、実用性も増した。あとは、存分に利用するだけだが、無線LANが不調なときが多い我が家では、自宅にいながらモバイル通信をしているという変なことが起きているのであった。

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