何なんだろう、このタイトルは。というわけで、飛ぶと、メールがなくなるのである。飛ぶのは私のPCで、飛んでしまうとメールがなくなるのである。いったい何のことやら。
私の使っているセキュリティソフトは、ソースネクストの「ウィルスセキュリティ・ゼロ」というものである。更新料が当分は無料でかつ安価というのに惹かれて購入したものだ。今まで、特に不満は感じていなかったが、ここに来ておかしなことになり始めた。
まず、ファイアウォール機能を有効にできなくなった。確かに「パソコンのスタート時に起動」は有効になっているのだが、実際には開始されない。なので、タスクトレイのアイコンにはずっとビックリマークが付いたままだ。何とも気持ち悪いが、解決方法は至って不明だ。
あと、アップデートが随時かかるのだが、直近の2回は、再起動を伴うものでなかった。だが、アップデートの告知が出たあとに、Windows Vistaのセキュリティセンターが、ウィルス機能が無効になった旨の警告を発するのだ。何だかこれはおかしいぞ、と思っているうちに画面が青くなる(ブルースクリーン)。どのプログラムが悪さをしでかしたかを見れば、k7sentryというもので、これは「ウィルスセキュリティ・ゼロ」のプログラムである。
2回目はさすがに、アップデートに気付いたらすべてのアプリケーションを終了させて、ブルースクリーンに備えようと思っていたが、ときすでに遅し。終了途中にブルースクリーンになるという最悪の結果になった。これはそのまま放っておいた方が何倍かまし、と後悔したが、後の祭りである。そのまま、システム全体が再起動となった。
再起動して、メールソフトであるShurikenを立ち上げて驚いた。何と、送信済みのメールボックスから、ことごとくメールが消え失せているのだ。なんたることか!以前も原因不明のトラブルで1週間ほどのメールがすべて消え失せたことがあったが、今回もそんなパターンになるのだろうか。バックアップはいつ取ったか、と思い出したら2日前なのだ。すると、2日分の送信メールは取り返せないことになる。これはきつい(よりによって、こういうときに限って毎日のバックアップをサボったばかりなのだ)。
だがまったくないよりはマシということで、バックアップからファイルを復旧し、2日分の損失でとりとめた。こういった場合の被害を最小にするための方策にはいろいろな議論があるが、今回実施したものについては別に機会にでも取り上げたいと思う。
しかし許せないのは、k7sentry.sysである。これは、勝手にアップデートするのを禁止しなければなるまい。今までこういうことはなかったので勝手にアップデートさせていたが、今回はもう許しませんよ、という感じだ。さっそく設定を変更する。ウィルスセキュリティ・ゼロの設定画面から「アップデート」をクリックし、さらに「設定」をクリックすると、アップデートに関する設定画面となる。
ここで、「ダウンロードを終了したら通知」にしておけば、アップデートモジュールがダウンロードされた状態で通知されるだけになるから安全だ。ここで、アプリケーションを終了させ、アップデートを実行させればいい。たったこれだけのことをやっていなかったのは無念だ。ちなみに、Windows Updateはこういうポリシーになっているどころか、ダウンロード自体も行わせない。ときにより、ダウンロードサイズが膨大になるからだ。
PCが飛ぶと、メールがなくなるという、風が吹けば桶屋が儲かる的な話だったわけだ。