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デスクトップPCを買い換える(2)

前回は、動かなくなったASUS TERMINATOR2のことを書いた。電源がいかれたらしいが、規格品でない電源ユニットの交換は、非常に面倒だ。そこで、急場だけでもしのげないかと、考えた結果が、「別のPCの電源ユニットを拝借する」であった。だが、この作業を行うにあたり、思いもよらないことが発覚するのだ。

電源ユニットを交換するには、元からある電源ユニットを外さなければならない。これにはもちろん、マザーボードに刺さっているいくつかのケーブルを引っこ抜けばよいのだが、このうち4本線の四角いケーブルがある。これは、Pentium 4のために特別に電力を供給するものであり、Pentium 4対応マザーボード、電源ユニットに特有のものだ。

このケーブルを抜いて気付いた。「焦げている…。」コネクタ部のカバーが焦げて、真っ黒になっている。こういうのは、過電流のときに起きる症状だ。しかしなぜに今頃過電流?何も設備は変えていないので、電流が余計にかかる理由が思い当たらないのだ。考えられるのは、CPUの稼働率が高すぎて、常に最大電流が流れたか、といったことだが、ふつうに使っていればそんなことにはなかなかならない。

そこでよせばいいのに、焦げてソケットにこびりついたコネクタカバーを削り落とし、別のPCから持ってきた電源ユニットを装着してみた。もちろん、サイズなどは合わないので、線だけでつながっているという不安定な状態だ。もとの電源より容量の大きなものなので、容量的な問題はないだろうとたかをくくっていたが、甘かったようだ。

新しい電源ユニットでTERMINATOR2を起動!何と、うまく起動する。電源も入り、OSも起動する。見てくれは悪いのだが、急場しのぎだからしようがあるまい。しばらくはこれで使ってもらうことにして、きちんとした電源ユニットへ交換するか、どうするかじっくり考えることにしよう。と思っていたら、「やっぱり落ちる」のだ。しばらく使っていると、落ちてしまう。まったく同じ症状だ。果たしてこれはどういうわけなのか。

今回の観察では、CPUに負荷をかけたときに落ちるらしいことがわかってきたが、そのうちOSの起動中に落ちたり、ログオン画面で落ちたりと、だんだんと症状が悪化してきた。これはまずいと電源ユニットを外そうとしてビックリ。「またケーブルが焦げている…。」そうなのである、CPUへの電源供給用のコネクタが、またも焦げているのだ。ということは、マザーボード側に何か問題が生じたとしか思えない。

ここで取り得る選択肢はいくつか。

結論から言うと、「諦めた」のだ。電源ユニットを取り寄せるにも、古い機種だし、その費用と時間のことを考えると面倒だ。マザーボードを検証するにも、ノウハウを持たない。本当に過電流になっているのか、それすらもわからない。できるのは部品を交換してみることだけだが、このために電源ユニットをさらに新しく調達する気にもならない。すると、潔く「諦める」という選択肢が急浮上してくる。最近はPCも安いと聞くし、5年目に突入したPCにはそろそろ引退してもらってもよいか、と思い始めた(ほとんど365日、平均12時間は稼働しているのでは?という酷使ぶりだ)。

実は、ここには書かなかったことのほかに、HDDのみを別のPCにそっくり移動、ドライバなどを入れ直してそこのハードウェア構成でそのまま使い続ける、ということもトライしたのだが、なにぶん基本性能が違いすぎて、使い物にはならなかったのだ。CPUとGPUの世代がちょっと違うだけでこれだけの違いなのか、と改めて思い知ったのであった。

ということで、ほとんど強引に、「マシン選び」の段階に移行するのであった。これは次回。

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