デジタルカメラを使うようになってから、どうも撮った写真に「よい写真を撮れた」と思うことが少なくなった、ということはないだろうか。私はその口で、古いアルバムに綴じられている写真を見るにつれ、なぜに今はこのような写真がデジタルではうまく撮れないのだろう?と思うことしばしばであった。ということを考えていたら、こういったページを発見した。
要は、フィルム時代の24枚、36枚といった限られた枚数を大事にする心、現像してプリントしないと仕上がりがわからない緊張感など、いろいろな要素があるようだ。思い当たる節は、確かにある。デジタルなら、枚数は数百枚単位、撮ったものはその場で見て削除、撮り直しもできる。確かにお手軽だが、その分、シャッターを押すまでに考えること、行うことがおざなりになっているような気がする。
ということで、古いフィルムカメラを引っ張り出し、撮影にチャレンジしてみようかという気になった。そのカメラとは、上の写真にもある、これである。
プログラムAE、マニュアルフォーカスという仕様である。レンズは、35-70mm・F3.5-5.6という標準ズームレンズのみ。あえてスピードライトは使わない。
これでどんなものを撮ろうか、ちょっと楽しみではある。