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RAID対応NASを導入する(4)―RAID変更編

けっこう長い連載になってきました。今回は、いよいよいろいろな設定を行ってみます。前回の記事は、こちらです。

「スタート」メニューから、「LinkNavigator2」が起動できるようになっていますので、まずはこれを起動します。もしかしたら、セットアップ直後に、すぐに起動されているかも知れません。起動していなかったら、メニューから起動して下さい。ちなみに、常駐しますので、OSの再起動後に、すでに起動しています。

このように、接続したLinkStationが表示されていれば、まずはオーケーです。

「開く」を選ぶと、このように共有の状況が表示されます。「info」と「share」が見えます。あと、共有プリンタも見えます。「info」はマニュアルなどの入ったフォルダで、「share」がとりあえずデータを保管できるフォルダです。

設定の変更は、Webブラウザで行います。LinkNavigator2上ののドライブのアイコンを右クリックして、表示されるメニューから「Web設定を開く」を選びます。すると、Internet Explorerが起動します(デフォルトブラウザで、というわけではないようです)。

認証を要求されます。付属の説明ペーパーにあるものをそのまま入れます。パスワードは、ログオン後にもちろん変更します。

これが初期画面です。基礎情報がいろいろ表示されていますが、「HDD情報」を見て下さい。ここがほぼ4TBになっているので、これはRAID 0で使用されていることがわかります。こちらはRAID5で使いたいので、RAID構成を変更しなければなりません。

続けましょう。左のメニューから、「ディスク管理」をクリックします。そしてさらに、「RAID設定」をクリックします。

RAIDの状態が表示されました。間違いなく、RAID0になっていますね。これをRAID5に変更しましょう。上の方の「RAIDアレイ1」と書かれているところの左にある工具の絵のアイコンをクリックします。

下の方に「RAIDアレイを削除」とあることからもおわかりのように、RAIDを変更するには、いったん削除、そして作成という手順を踏まなければなりません。これはすなわち、すでにデータがあれば、それらは失われることを意味します。今回は問題ないですが、しばらく使ったあとにRAIDレベルを変更する際には注意が必要です。

ほうら、やっぱり言われました。今回は、そのまま先に進んでかまいません、もちろん。

念には念を入れてと言うことでしょう。ランダムなナンバーを入れろと言ってきますから、素直に入れます。

削除中です、すごく時間がかかりますので、この間におトイレに行ったり、お茶でも汲みに行ってきましょう。

「RAIDアレイ1」のところには何もなくなりました。再度、左の工具の絵のアイコンをクリックします。

おお。なんやらグラフィカルな雰囲気ですが、「RAIDモード」とあるドロップダウンに注目して下さい。デフォルトで「RAID5」となっていて好都合ですので、このまま下の方にある「RAIDアレイの設定」をクリックします。この絵で、それぞれのモードがどんな方式なのか、雰囲気的にわかります。

ここで、先ほどのようにランダムな番号を入れると、しばらくお待ち下さいのような画面になります。ここも非常に時間がかかりますので、お風呂に入ったり、ストレッチで体をほぐすのもよいでしょう。

下の「HDD状態」を改めて見て下さい。容量が3TB弱に減っています。これはつまり、RAID5で構成されたことを示しています。上の方には、「RAIDアレイをチェックしています」と出ていますが、これはつまり、RAID5のための基礎情報をディスク全体にまんべんなく書き込む作業で、容量にもよりますが途方もない時間がかかります。時間を調べるには、この表示をクリックします。

あと1,400分ですか。しかも0.1%で。ほぼ1日ですね。この数値は増減するのですが、やっぱり丸一日ほどかかったようです。この間、非常に負荷の高い状態になり、設定を変えたりファイルを置いたりするのは非常にストレスなので、できれば何もしない方がよいようです。

ところで、「フォーマット形式」に「XFS」とあるのをチェックしたあなたは偉い。これはSGIがIRIXのための開発した高性能なファイルシステムなのです。オープンソース化され、Linuxなどでサポートされたので、ここでこうして使えるわけです。

これで、とりあえずはRAID5への変更は終わりました。なお、セットアップ時に作成された共有は「info」を除きなくなっていますので、改めて作っていく必要があります。これについては次回で触れましょう。

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