ちょっと前の話になるのですが、天気のよい休日、リビングで集っておりましたら、「外にキラキラした虫が飛んでいる!」との声がありました。私は通常、窓を背にしているので振り返りましたら、チョウのような虫がひらひらと飛んでおります。このあたり、長いケヤキ並木があるので、チョウが並木沿いに飛ぶのは珍しいことではありません。
ひらひら飛んでいたチョウは、ちょうど我が家の目の前の梢に留まりました。黒いアゲハチョウ、そしてひらひら、といえばジャコウアゲハです。「ああ、ジャコウアゲハね…。」とつまらなそうに反応しましたが、何かちょっと雰囲気が違います。よく見ると、前翅の付け根に赤い紋があります。これはジャコウアゲハではないね…。では何だろう?
これは「ナガサキアゲハ」ですね。もともと南方種ですが、温暖化に伴い、北上しているという、いつものパターンです。しかも、北上するほど、黒っぽくなるとか。不思議です。
というわけで、横浜市青葉区という土地で、ナガサキアゲハに会えたのでした。指摘してくれた家族には感謝せねばなりません。
こういったパターンは、クマゼミも同様ですね。何年も前から、夏になると近くで鳴いていますが、その姿は拝んだことがありません。そんなに数多くないと見ているのですが、毎年きちっと出てくるあたりは不思議です。