昨日に続き、「飛蚊症」と「光視症」のお話、いってみましょう。昨日は、眼底を見てもらおう、というところまででした。
ところで、眼底の広い範囲を見る検査のためには、光彩を開きっぱなしにする必要があるそうです。光彩というのはカメラの絞りのようなもので(わからないっての)、眼球に入る光の量を調節するためのものです。明るいと閉じますから、広い範囲を見るにはこの機構がジャマということで、開きっぱなしにするそうです。
「それって困らないんですか?」ということなんですが、困るそうです。なので、今日は車で来たのかと聞かれますが、5分もかからない徒歩です、と答えましたらでは大丈夫ですね、ということになりました。光彩を開くには、そういう目薬を差すそうで、両目にじんじんくる薬(冬の乾燥期はとくにじんじんくるそう)を差されたあと、15分くらいお待ち下さいと告げられました。
この間、何が私の視界に起きるのか戦々恐々としておりましたら、気のせいか待合室の中が明るくなってきているような気がします。蛍光灯を見ると、光がぼやけた感じになります。そう、カメラで絞りを開放にして蛍光灯などの光源のある場所を撮ったような感じです(わからないっての)。絞りを開放にして明るすぎる場合は、カメラはシャッター速度を落としに行きますが、目の場合はシャッターはないので、どういう機構になるのかな、と不毛にも考えてみます。
そうこうするうち、お呼び出しがかかりました。ようやく、眼底の撮影を行うようです。黒い暗幕のある機械の前に案内されます。まぁ、勤務先の定期検診で眼底の撮影はいつもやってもらっていますが(ちなみにA判定、異常なし)、あれは主に眼底出血の有無を見るためのものらしいですから、今回のものとは違うような感じです。
余談ですが、眼底は、唯一露出した血管を見れる場所のようで、だから血管の様子を見るのに撮影されるそうです。
撮影は、基本的に検診におけるものと変わりません。定点を見つめながら、瞬きをせず、最後に「バシャッ」と来るのを待っているだけです。違うのは、赤い縦横のラインが、下から上、左から右へと、スキャニングするように動く間、待っていなければならないことで、けっこう長い時間です。でも待っていられるほどの時間なので、安心して下さい。
失敗なしに、左右の写真を撮ることができたようです。
さて再度、冒頭に行ったような検査(気球の絵を見る)をやらされます。これでとりあえずひととおりの検査が終わったかと思いましたが…。待合室に戻り、今度は眼科医の先生(女医さんです)の所見を待ちます。
すごく慌ただしく、何度も出たり入ったりしましたが、計3回ですね。しばらく待っていると、眼科医の先生のところに案内されます。子どもを連れて何回も来ているのですが、自分が診られるとなると緊張しますね。
まず、先ほど撮影した眼底の写真を傍らに説明されますが、特に治療を要するような所見はないとのことで安心しました。それでも、その場になってもやたらまぶしい光を懐中電灯のようなもので目の中に入れられ、正面、下見て、左見て、上見て、右見て、というのを両目にやられます。つまり、目視でも目の奥の方をよく見ておこうというわけなのですね。念には念が入っています、ありがとうございます。
まぁ、加齢と疲労が原因の症状のようなので、できれば目を休める時間を作るとか、そんなことを心掛けた方がいい程度の話でした。先生も、軽いんだからさ、みたいな感じで、さあ次次!という様子でしたから、本当に何でもなかったんでしょう。
振り返れば、仕事では朝から晩までVDT作業(だったっけ?)と紙面校正などで目を酷使し、家に帰ればPCの前でブログ書きやらプログラミングを行い、ながら作業でPS3でゲームをやり、移動中はiPhoneでネット記事を読み、外に出れば写真を撮っている始末。
そういえば、風呂に入るときも本を持参しているなぁ…。少し目を使わない生活を心掛けねばならんなぁ、と思った次第でした。
光彩を拡大する薬の効果は3, 4時間は持続するらしいのですが、診療の終わり間際に先生が今度はそれを解除する薬を投薬してくれました(元に戻るのが少し早くなるのですかね?)。これって相互に作用するのかなとか疑問はあるのですが…。こっちもしみる薬です。
薬の効き目ですが、これから帰るというときになって、「買い物してこい!ゴラァ!」というメールを家からもらいまして、泣く泣く駅前のIY Shopに出向いたのですが(そもそも計画内、クス)、店の中がまぶしい!陳列棚が見えない、鮮魚コーナーに近寄れない!といった弊害が起きました。周囲の客には、目を半分閉じた怪しげな中年男が店の中を徘徊している、と見えたでしょう。
また、店を出れば、西の方を向いて歩けません。時刻はもう日が沈むのに近いころですから、もろに日が視界に入ってきます。できるだけ上を見ないように、地面ばかり見ているので、うつむき加減の中年男がティッシュボックスを片手にうらびれた雰囲気を背負いながら歩いているように見えたでしょう。
まぁ、これでお目々関係は急を要することもなくなったので、次はあっちですかね。ポンプ方面。さんざんジム通いしている立場でいう話でもないですが…。