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20年来のWindowsユーザがMacBook Proに乗り換えるまでの長い道のり(29)(最終回)―Macになってほぼ2ヶ月、使い心地は?(2)

20年来のWindowsユーザがMacを使い始める記録、29回目です。今度こそ、これで最後にしますぞ。

MacBook Proを2ヶ月使ってどうなのよ?というところを昨日の記事で書きましたが、案の定書ききれずオーバフローしました。今度こそ最終回と言うことで、ソフト的なことなどを…。

WindowsからMacに来て、困ることと言えば真っ先に来るのがキーボードなのですよね。JISキーボードと言いながら、(WindowsキーやMenuキーはともかく)全角/半角キー、変換キー、無変換キーなどがないので、Windowsではそれを使っていた日本語入力がスムースにいきません。

私の場合、日本語入力にATOK for Macを入れました。モードの切り替えは、メニューバーにあるアイコンから行えます。ショートカットもありますから、それを使えばモード切り替えもできます。しかし、かなキーで日本語入力をONにしたり、英数キーで半角モードに切り替えたりできる方がスムースに入力できます。このために、カスタマイズ機能を利用しました。

今では、そこそこの使い勝手となっていますが、それでも「これってどうすんだよ」的な場面も多く、入力のリズムが妨げられることがあるのがイマイチです。

イマドキのPCと言えば、Webとメールが基本アイテムですが、これもMac的なものは使っていません。WebブラウザはクロスプラットフォームのFirefoxですし、メーラーはジャストシステム製のShurikenを(ParallelsのWindows 7で)使っています。OS X標準のSafariはいまひとつ性に合わないというか、(職場などの)Windows環境との操作を共有したいからか、Firefox使いです。

こう考えると、Macにした意味があまりないのかしらという、衝撃の事実に突き当たりそうなのですが…。

何だか、いろんな不満を言いながら使っている気もしますね。

写真取り込み系は、何だかんだでWindows側で取り込み、それをMac側に転送するというまどろっこしいやり方になっています。このへんは、こちらで書きました。

【写真】デジカメ写真を取り込む私の方法

う〜ん、ますますMacの世界から離れていく…。

写真のレタッチは、今のところPhotoshop Elements 6で行っていますが、これもWindowsサイドですね。そうそう、いい加減にアップグレードしようよということで、Photoshop Elements 10を予約注文しました。今日あたり、着くんじゃないかしら。これはMac版とWin版が同梱されており、同時使用しなければライセンス上双方に入れても問題ないようです。

実はPhotoshop Elements 9の体験版を入れていたのですが、起動が速いのなんのって。Windows側で6がもたもた起動しているのに、Mac側の9はさくっと立ち上がります。じゃ、9を正規に購入しようかな!と思った矢先に10の話が出て、9から10へのアップグレード権も付かないようなので10を待つことにしたのでした。

やった!これで写真のレタッチはMacでバッチリだ。

iTunesは…。取り上げてもしようがないのですね、どっちでも同じです。ただ、Mac版のiTunesではアップデートでメニューなどが英語になってしまう、といったわけのわからない問題は今のところないので、楽曲のジャンルがまた日本語に戻っていってしまい、せっかく英語にしたのにと少々悔しく思っている次第です。Mac版のiTunesには、なぜか言語を選ぶ項目がないのです。

EvernoteやTwitter、Dropboxなどソーシャル系は基本的に同じです。どっちの環境で使っても、同じものが使えるという感じ。

イマイチMacっぽい使い方をしていないのは、iLifeアプリ、すなわちiPhoto、iMovie、iChat、iCalなどを使っていないからかなぁ、という気もしますね。私は写真をダイレクトに管理したいのでiPhotoのようなアプリは邪魔なのですが、動画編集もしないのでiMovieの出番がないので、これも困りました。

そういえば、FaceTimeを使ってビデオチャット!とか思いましたが、そういう関係の人にMacやiPhoneユーザはいないのですよねぇ。なので、MacBook Pro内蔵カメラはPhoto Boothのおもちゃになっています。

そうそう、Photo Boothはけっこう面白いです。自分の顔写真を、さまざまなエフェクトを加えて撮影できます。顔面の各パーツを認識して、妙な配置にしたり変形したりしてエイリアン顔、シマリス顔(いぢめる?)が実現できます(何に使うの、これ)。

まとめますと、Macらしい使い方、使い勝手というのは、まだまだ途上なのかな、ということです。Finderではフォルダやファイルの表示に色が付けられますが、WindowsのExplorerにはそういう文化はなかったので、真っ白なFinder画面が未だに続いておりますし。

Office系も、今はWindows側で使っていますが、Mac版を入れるとそれはかなりの出費になるのですよね。というか、家を引っ越したときのように、結局は家具や調度品を入れ替えることになるのと似ています。現在、Windows 7をParallelsで走らせていますが、これって、引っ越し前の住居にたまに戻っているような感じです。あっちの家に敷かないものを使う、みたいな。

本格的なMac使いになるには、無理してでもMac環境で作業する、と割り切った方がいいのかも知れませんね。なまじWindows環境という逃げ道があるので移行も真剣に考えないというか…。でもまぁ手持ちの資産の有効利用というのも大事なので、ジレンマです。

でも最近は今のような感じが当たり前になってきているので、適応能力恐るべし、という感じです。そろそろXcode 4などを入れてiPhoneアプリ開発にも挑戦してみたい気も…。

ということで、29回、ほぼ1ヶ月分、のべ2ヶ月の長きにわたってやってきた以降記も今回で終わりです。WindowsからMacへの移行を考えている人に、少しでも役に立つ部分があったらうれしいです、今後は、スポット的に、Tipsなど機会を見て書いてみたいな、と思っています。

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