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【コンピュータ】転ばぬ先のバックアップ

バックアップは大事です、なんて書くと、何を当たり前のことを、と言われそうです。ですがその大事なバックアップ、きちんと実施している人は、それほど多くないのではないでしょうか?

先日、こんなことがありました。HDDがクラッシュしたらしく、きちんと起動しない、と。確かに、何度起動を試しても、セーフモードでやっと起動できるか、という状態です。データは、というと確認できるレベルまで起動しないとか。こういうときは、まずデータのサルベージを優先すると言うことで、起動は諦めて別PCに接続し、そこからデータを吸い上げるということを実施しました。

ですが結果は、HDDが認識されるが、データの読み取りには失敗するという事実。これで失われたデータは2年以上にわたるものだそうですから、呆れました。その間、まったくバックアップをしていないというのです。

バックアップはあくまでも職場の責任、データが失われて業務に支障が出ても、自分の責任ではないと思っているのかも知れませんが、私に言わせればそれではプロ失格です。もちろん、職場でもデータ保全の仕組みは何か考える必要があるでしょうが、まずは自分自身で最低限の手当ては考えるべきでしょう。

そこで、何よりバックアップは手軽でなくてはならない、というコンセプトのもとに、さまざまな方法を検討してみようではないですか。

ちなみに、MacではTime Capsuleを使うのがもっともお手軽です。もちろん、Time Machineに対応したストレージが必要になりますが、最悪USBやFireWire接続のHDDがあれば実施できます。NASであれば、ネットワークにつながっているうちにいつの間にかバックアップが終わっている、という優れものです。

Macユーザなら、これは一押しでしょう。もちろん、相応のコストはかかりますが。3TBで4万円か。う〜む。

アップル – Time Capsule – Macを自動でバックアップする802.11n Wi-Fiベースステーション。

APPLE Time Capsule 3TB MD033J/A

Windowsには、これといった定番バックアップ手段がないのですよね。ですから、何か適当なものを見つける必要があります。

マイドキュメント以下とか、とにかくファイルをバックアップできればいいというのであれば、適当な外部ストレージ+バックアップソフトの組み合わせがオススメです。

外部ストレージも、HDDが定番でしたが、今ではUSBメモリでも十分使えます。何しろ、32GBが2,500円くらいなのですから、普通の人のマイドキュメントなんて収まってしまいます。さくっと差すだけ、お手軽です。

Transcend スライド式USBメモリ 530シリーズ 32GB 永久保証 TS32GJF530

ソフトは、Windows標準の「バックアップと復元」がありますが、これはシステムの保存を目的としているので、日常的なバックアップとしては使い勝手がよくありません。そこで、私の愛用しているCopyToを紹介しましょう。

Copy Syncronizerというソフト

この記事、微妙にソフト名が間違っていますね。ですがそんな細かなことは気にせずに先に進みましょう(ヲイ)。

このソフト、昨年にフリーソフトウェア化されました(それまではシェアウェア)。ですから、誰でもすぐに使い始められます。

詳しくは上記記事を読んでいただきたいのですが、コピー、バックアップ、同期など多彩なモードを持ち、フィルタによる除外もできるなど、使い勝手はなかなかです。シンプルな操作で使えるので、わたしもすでにバージョン2時代からのユーザです。

USBメモリとこのツールがあれば、すぐにバックアップが開始できます。コピー元とコピー先、動作モードなどを記録したファイルを作っておけば、そのファイルをダブルクリックするだけですぐにバックアップ開始。週末や帰り際に実行するだけで、データの保全率はグンとアップするでしょう。

バクアップは完全でなくてはならない、と考えると億劫になります。100%でなくても、このあいだの時点のレベルまで復帰できれば十分、と考えれば敷居はグッと低くなります。

少なくとも、今すぐ実施すれば、今の時点までは戻れるわけです。あまり深く考えずに、被害をできるだけ少なくできればというレベルで、まずは始めてみませんか?

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