MacのParallels環境でVisual Web Developerを使い始めて数ヶ月。既存のプロジェクトの読み込み途中で止まってしまうので、原因を調べるためにまっさらなプロジェクトを作ろうと思い立ちました。すると、そこには「新規Webアプリケーション」と「新規Webサイト」という選択肢があるのです。
これってどっちかを選べということだけれども、何を基準に選べばよいのでしょうか?
いろいろ調べましたら、もとからあるのは「Webアプリケーション」の方で、「Webサイト」の方は、Visual Studio 2005からのもののようです。私が「なおさん亭::新館」を立ち上げたのはその頃ですから、「Webサイト」を無条件に選んでいたのです。
時間軸的なものは、小野修司さんのブログに親切に書かれています。
WebアプリケーションプロジェクトとWebサイトプロジェクト
一時期、「Webアプリケーション」がサポートされなくなったりした関係で、選択の余地がなかった時期があるのですね。ちょうど、その時期が私の使い始めと一致したわけです。
たいていの記事や文献で、どっちを選んでも大差ないと書かれているので、そう言うのってすごく困るのですが、ではどっちが楽なのかなぁ、と考えました。
「Webアプリケーション」は、大ざっぱに言えばコンパイルしてできたDLLをサーバに発行する方式です。これに対して「Webサイト」は、*.aspxといったソースをサーバに送り、サーバでコンパイルする方式です。
「発行」という仕組みを使う以上は、どっちでもよい、と言えるかも知れません。
しかし私には、「発行」という仕組み自体、よくわかりません。いつもは、FTPソフトでファイルをサーバに転送していましたから。
そう考えると、「Webサイト」という考え方は、これまでのホームページ的なものといえます。これに対して「Webアプリケーション」という考え方は、できあがったプログラムを転送する、いかにもアプリケーションという考え方です。
他には、フォルダ構成が微妙に違ってきたりとかあるようですが、最初は「Webアプリケーション」で始めたものの、ちょっとわかりにくいので「Webサイト」に切り替え、それでも互換性を考慮して「Webアプリケーション」を復活させたことから考えると、「Webサイト」がマイクロソフトの考えたよい形だったのかも知れません。
結局、今では両方残っているので、余計な混乱のもとになっているのかも知れません。
私は、考え方の楽な「Webサイト」を使っています。