最近、書類のデジタル化を進めて原本は廃棄するなど、身のまわりのものを整理してできるだけものをなくそうと心掛けています(変なフラグが立たなければよいけど)。というところで、次にやるのはMO(光磁気)ディスクの整理ですな。
MOなんて聞いても今の人は知らないんじゃないかと思いますが、かつては大容量の光学メディアとして重宝されたものです。128MB、230MB、640MB、1.3GBといったバリエーションがありますが、私がよく使っていたのは230MBまでです。32GBのUSBメモリが安く売られている現在、容量的には中途半端で、まったく使わなくなりました。
大きさは3.5インチのフロッピーディスクくらい。といってもフロッピーディスク自体が過去の遺物。知らない人は、大きさは、上の写真のMacBook Pro 15インチのキーボードと比べて想像して下さい。
MOは、CD-Rなどのように化学反応を用いて記録するのではなく、レーザーによる熱で磁気配列を変化させて固定するというもので、経年劣化が起きにくいのが特徴です。
とはいえ、ドライブ装置の方はどんどん劣化しますし、新品で販売されていない以上中古を使うしかなく、その中古も高価で動作に問題ありとなれば、早めに見切りを付けて別のメディアに移しておくのがよいでしょう。
ということで、手持ちの富士通製MOドライブであるモッキンバードはSCSIインタフェースの上、試してみましたらまったくメディアを認識せず、仕方ないので職場のO部君にUSBインタフェースのものを借りたのでした。
O部君も、中古を買ったそうですよ。ありがとう、O部君。
で、冒頭の写真の製品です。アイオーデータ機器製(MOC2-U640)ですね。9年前の製品で、24,300円でした。MOドライブが出たての頃は、MOといえばICMでしたが、今はどうなってしまっているのでしょうか。
さっそく接続します。電源とUSBケーブルをつなぐだけなので簡単です。電源スイッチが付いているのでONにしますと、Windowsに認識されてドライバが自動でインストールされます。これで終わりです。
さっそくメディアを挿入して読み出しをしようと思いましたが、なかなかメディアを認識してくれなくて困りました。もしかしてメディアが死んでいるのかしらと思いましたが、しばらく経つと認識されるので、もしかしたらドライブにウォーミングアップが必要なのかも知れません。
MO特有のメカニカルなサウンドも愛嬌ですが、まったく認識されないときのこの音は、はっきり言ってかんに障ります。
問題は、取り込んだあとのメディアの処遇なんですよねぇ…。