ドライブスペースで圧縮されたディスクをサルベージするために、ウィンドウズミーを仮想環境にインストールしよう!と思い立ったのが昨日の記事でした。
今日は実際にインストールしてみるのですが、これがなかなか一筋縄でいかないのはお約束です。
最近のOSなら、インストールメディアをセットして仮想環境に接続し、そのままインストーラを起動すればほぼ問題なくインストールは完了します。ですがWindows MEのように古いOSではインストールメディアからのインストールはサポートされておらず、代わりにフロッピーディスクが付いていてそこから起動してインストールするようになっています。
しかも昔のPCならいざ知らず、今どきのPCにはフロッピーディスクドライブなどというものは装着されておりません。
こりゃダメかなぁ、と思い始めたのですが、そういえば外付けのフロッピーディスクドライブを所有していたではないですか。ここの記事で使った、
【デジモノ】中古フロッピーディスクドライブで古いFDをバックアップ
これです。
このドライブをつないで起動してもいいのですが、どうせならイメージファイルを作ってしまい、仮想環境ではそいつを使うようにすれば、あとあと楽だろうと考えました。
イメージファイルというのは何も特別なものではなく、ディスクの先頭からデータを順番にただ書き込んだだけのファイルです。UNIX系ではddというコマンドがあり、Linuxにはrawwiteというコマンドがありますが、WIndows環境でも作れるようにしておこうというわけで、GUIを持った同様のアプリケーションを調達して使うことにしました。
rawwritewinというアプリケーションです。生書きWindows、というワケですな。
chrysocome.net – RawWrite for Windows
使い方は簡単で、ディスクをセット、イメージファイルの名前を指定してやるだけです。
あ、起動直後はディスクからの読み出しではなく、書き込みになっていますので注意してください。ディスクを書き込み禁止にしておけば安心です。
そうしてできたイメージファイルは、USBメモリなどを使ってMacに移しておきます。Windows MEのインストールCDもイメージファイルにしておけばさらに楽でしょうが、これはやめておきました。
Parallels Desktopではウィザードを使ってお任せでインストールすれば簡単です。メモリもわずか、ディスクサイズもわずかでインストールされます。
このとき、イメージファイルとCDを仮想マシンに接続しておくのを忘れないようにしましょう。
フロッピーディスクから起動した画面が、すごい懐かしいです。要は、MS-DOSの画面ですよ。
あとは、昔懐かしインストールの世界です。何度も再起動して、いろんな情報を入れて、ようやくインストールが完了しますが…。
画面がしょぼい!
それもそのはずで、Windows MEにはParallels Desktopで動くためのドライバ類がありません。VGA解像度、16色という昔のPC-9801時代のものを彷彿とさせます。
さすがにこれでは厳しいので、画面を広くしたいところです。それには、Parallels Toolsというものを使うのですが、これはParallels Desktopをインストールすると、勝手に入っているものなのですね。/Library/Parallels/Toolsフォルダにあるwindows9x用のisoイメージをWindows ME上でマウントして、そこからドライバ類をインストールできます。
解像度をXGA、色数も増やしてみたら、ようやくふつうのWindowsです。
う〜ん、昔はこんなシンプルな画面だったのだなぁ、と今はインフレだよなぁ、と感慨深いものがあります。
おっとっと、いかんいかん。本来の目的は、MOからの読み出しでした。果たしてうまくいくのか、いかないような気がしてきました…。ドライバの問題って、やっぱり根が深いです。