ジャストシステムの日本語入力システムATOKを、Mac OS X、Windows 7、iOS 5上で便利に利用しています(iOS 5ではATOK Padとして)。ATOK 4あたりから、もうかれこれ20年以上使い続けているので、辞書の蓄積も相当なものです。
ということで、私のPCライフでは必要不可欠なソフトウェアになっているのですが、最近は便利な周辺ツールも充実してきたのもよいポイントです。中でも、ATOK Syncは、複数の環境でユーザ辞書を同期してくれる優れものですが、ちょっと動作に不満があるので、ここで書いてみることにしました。
フォーカスを勝手に奪うことがある。
バックグラウンドで動作すべきアプリケーションですが、別のアプリケーションで操作中にフォーカスを奪うことがあり、どういうわけか文字入力ができなくなるなどして戸惑うことがありました。できれば、バックグラウンドでひっそりと働いて欲しいです。
サーバへのログインに理由なく失敗することがある。
辞書の同期に使うサーバのログインに失敗した、とよく言われます。そこでは操作をキャンセルしても、放っておくとうまく同期してくれたりして、よくわかりません。おそらくサーバが混んでいるとか、そういう事情のような気もしますが。
また、ログイン失敗のメッセージをダイアログボックスで出されるので、操作が中断されてテンパっているときにはイライラすることもあります。エラーは、通知領域を用いたバルーンなどにして欲しいです。
CPU を異様に食って処理が重くなるときがある。
これはMac版のみの症状かもしれません。同期が始まるとCPUの使用率が50%を越えて、ファンが唸り始めます。全体の動きももっさりしてきます。Time Capsuleへのバックアップが重なると最悪です。それほど急を要する処理ではないし、無操作時を狙うなど最適化して欲しいです。
と、小うるさいことをたくさん書きましたが、基本的には便利なソフトウェアです。Googleのソフトウェアを使えば無料ですが、こういうアプリケーションの存在が有料ソフトウェアの価値を決めるのかもしれません。