仕事で出校物の校正をしておりまして、「ここに変なスジが入っていない?」とかいう話になりました。それは結局、印刷のムラということで落ち着いたのですが、その後に、心霊写真の話に発展してしまいました。そう、ここに何か出てない?そういえば…。そんな流れです。
この手の話になりますと、いつも思い出しますのが、「恐山の幽霊」の話と絵です。
思い返せば小学五年生ごろでしたでしょうか、その日は何かが変な感じで、いつもは帰宅後に銭湯に通う祖父がずっと横になっておりました。それでも、皆でテレビ番組など見ておりました。水曜の夜と記憶していますが、そこには「特ダネ登場」という押坂忍(故人)司会の視聴者参加番組が流れておりました。
この番組は、視聴者が「特ダネ」的なものを持って参加し、それをパネラーが質問を繰り返して当てるなどするもので、冒頭部には「珍名さん」のような名前当てのようなものもあったのを覚えています。
その日の目玉は、恐山の幽霊というお話で、持ち物はその幽霊をあとで絵に描いた、その絵でした。話を思い出すだけでも鳥肌が立つのですが、こんなお話だったと思います。
恐山に近い町のあるアパートに住んでいた人が、明け方に入口ドアの方から声がするので目が覚めました。よく聞けば、「寒いんです。寒いんです。」と聞こえる。気味が悪いので無視して、その人は寝床に戻りました。
しかし寝床が異様に冷たくなってきた。寝返りを打とうと振り返れば、そこには恐ろしい形相をした幽霊が…。
そのあとの展開はよく覚えていないのですが、「帰れ!帰れ!」と連呼したら退散したとか、定かではありません。
ここまででは、ただの体験談なのですが、この人のすごいところは、あとでその幽霊の絵を描いたというところですね。
この絵は、子供にはとっても怖いものでしたが、こともあろうに学級文庫のようなものにこの絵の載った本があって、クラスのいじめっ子にその本を持ってよく追い掛けられました(私はいじめられっ子でしたから、格好の餌食でした。w)。
ところで、この絵はもう見れないのかな?と思ってGoogle検索で探してみましたら、やっぱりあるのですね。こういうのが大丈夫!という人は、どうぞリンクを踏んでください。同じく、このことについて書かれたブログに飛びます。
昭和27年、大高博士をおそったほんものの亡霊
今になってはさほどの恐怖ではないですが、やっぱりシチュエーションが怖いのだと思います。明け方に声がして、しかもいつの間にか部屋の中にいる、振り返ればいるんです。
私がその立場でしたら、布団を被って、何も見えない、聞こえない、とするのでしょうが、何しろ奴は勝手に入ってくるのです。これ以上の恐怖がありましょうか!
このお話は、別のお話と絡んで脳みそに住み着き、何かの折に思い出されることで記憶もリフレッシュされ、いつまでも消えないのでした。
しかし、改めて、紹介したブログを読んでみますと、全然違う話になっていますね。恐山とも書いてないし、主人公は学者で場所は病院だとか。とするとまったくの記憶違いということになりましょうか?
こっちの方が怖いかも。